創大Days

2022年11月02日

丹木の歳時記2022 神無月(三)

創大Days編集部

いずこの国にも罵倒語というものはあるもので、ハリウッド映画なら「F*ck You」、韓国映画では「씨발」(シバル)や「새끼야」(セッキヤ)という言葉を耳にします。あえて説明すれば「ちくしょう」「くそったれ」というような意味になるでしょうか。ペテルブルク大学に留学した女子学生は、寮で同室になったロシア人学生が電話口で「ブリャーチ」と繰り返していることに興味を持ち、その意味を尋ねます。ロシア語の辞書を開き、相手が指し示した項目は「売春婦」。ロシアではちょっとむかついた時などに使う罵倒語だそうです。このエピソードが紹介されているのは、昨年10月に発刊された奈倉有里著『夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く』。著者の留学時代の思い出を通して、人々との交流や言葉を学ぶことの意味などが綴られています。良質の小説を読み終えたような深い余韻を残す一書。読了した人が身近にいれば、感想を語り合いたくなるでしょう。
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ページ公開日:2022年11月02日


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