創大Days

2024年06月13日

丹木の歳時記2024 水無月(二)

創大Days編集部

東根笹(アズマネザサ)の刈り取りを進めている雑木林の中から、山桜の巨木が現れました。以前からそこにあることは分かっていましたが、密集する笹に覆われ容易に近づくことが出来ませんでした。社寺の境内ならご神木(しんぼく)と呼ばれてもいいような大木です。立木の太さを測る基準の高さである胸高(120㎝)で幹回りを計測したところ約4m(394㎝)。円周率で割ると胸高直径は約125㎝になります。この値を山桜の巨木の樹齢を推定するために考案されたある計算式に入れると、約283.6年と算出。実際は切り株にして年輪を数えてみないと分かりませんが、少なく見積もっても樹齢250年は超えているものと思われます。仮にそうだとすれば植えられたのは江戸中期。10代将軍・家治の下で老中の田沼意次が実権を握っていた「田沼時代」です。杉田玄白が『解体新書』を著し、ゲーテが『若きウェルテルの悩み』を発表したのもこの頃です。1775年には「分類学の父」カール・フォン・リンネの弟子の一人ツンベルクがオランダ商館医師として来日。滞在期間中、家治にも拝謁しています。風雪に耐え、江戸から明治、大正、昭和、平成、令和と丹木の森の変遷を見守り続けてきたであろう山桜に、歴史ロマンを感じました。
「丹木の歳時記」への感想はこちらまで

E-mail:publicrelation@soka.ac.jp
Facebookの「いいね!」やツイートも執筆の励みになります。

Instagramでも丹木の里の四季折々を紹介しています。創価大学公式アカウントはこちらから
ページ公開日:2024年06月13日


  • HEADLINES
  • 創大Days
  • 創大Lab.
  • 広報誌「SUN」