卒業生紹介

アジア金融の中心地・シンガポールでの挑戦

Masami Arimoto

有本 昌美さん

大手外資系投資銀行シンガポールオフィス・アナリスト(法学部法律学科 2016年卒業)

1、大学時代の学び

2011年大学入学1ヶ月前、仙台にて東日本大震災に遭い人生が180度変わる経験をしたことで、自分の無力さが頭から離れない大学生活でした。震災ボランティアの活動を続ける中で日本のNPOのあり方を考え、よりよい官民協働を探るため公共政策のゼミに入りました。また、ビジネスを勉強するためアメリカ政府のTOMODACHI奨学金プログラムなどに参加し、シアトルへ1年間留学しました。留学中は、ワシントン州代表としてイタリアで開催された模擬国連世界大会に参加し、またクロスボーダーのM&Aアドバイザリーで日本人初として4ヶ月インターンを行い、戦略レポートを作成しました。また、自らが主体者となりアーティストブランデング向上のためのシアトル地域住民、行政を巻き込んだアートプロジェクトを行いました。その中で、寄付ではなく住民自らが自助努力出来る「投資」の重要性を認識し、そのことを軸に就職活動を行い、現在の投資銀行に入りました。

2、現在の仕事

ニューヨークからグローバルマネージャーが来た時の様子
シンガポールオフィスにて、現在はデューデリジェンス(投資対象の企業や投資先の価値、リスク等の調査)を行う部署で働いています。1年目は、アジアのクライアントやM&A案件などに各国の法規制、金融商品別の法規制のデューデリジェンスを行い、2年目からはロンドン、ニューヨーク、ブラジル、インド、シンガポールオフィスからなるグローバルのハイリスククライアントを扱うチームで働いてきました。イギリス、アメリカ、シンガポール、香港、ブラジル、日本、韓国、中国など国ごとにある400ページ以上もの金融規制の法律を読み込み、実際の契約関係をクライアントとやり取りをしながら進めていきます。そのため各国の法律理解力、高い法的交渉力、論理力、議論推進力といった様々な力が常に求められます。また現在のチームはグローバルで日本人が私1人しかおらず、通常の業務は全て英語、また常にハイプレッシャーの中、ハイスピードかつ正確な判断が求められる仕事をしています。

3、法学部の学びと仕事の関係

仕事で必要な論理的に考え、物事を捉える力は、問題発見、課題洗い出し、政策提案のサイクルを徹底的に鍛えられた公共政策ワークショップでの経験が生きています。また、英語で法的案件を進める上で、リッチモンド・ストルゥープ先生のInternational Human Rights(当時)の授業で英語の世界人権宣言、国連関連の文書などを大量に読み込み、また何十枚に及ぶ英文のエッセイを書いたことが非常に生きています。難しい案件の場合は、実際のクライアントが出してきた書類と各国の法律を照らし合わせ、過去の判例などが適用できるか否かをシンガポールやイギリスなど各国の弁護士と話し合います。民法など法学部の授業で培った法律と判例を読み込んだことが役に立っています。金融は一見、金融知識さえあればよいように思われがちですが、Finance &lawで構成されているため法学部で培う論理性、法的な物事の考え方、法律を読み込み、理解する力が非常に大切です。

有本 昌美 Masami Arimoto

  • 法学部法律学科 2016年卒業
    勤務先:大手外資系投資銀行シンガポールオフィス・アナリスト 

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