スイス・ジュネーブ大学名誉教授で、現在の行政学を作り上げた新制度論を主導されたヤン・エリック・レーン教授により、「現代文明論:法の支配の多様性」と題して、法学部国際講演会が開催されました（2017年6月5日、本部棟M203教室）。 レーン教授は、これまでノルウェー・オスロ大学教授、スイス・ジュネーブ大学政治学科長他、多数の大学の客員教授を歴任され、数多くの研究書も著されています。 今回の講演では、マックス・ウェーバーの所論に則して、宗教と資本主義という観点から現代文明を論じ、現代社会における文明は｢法の支配｣を実現できているか否かによって区別されることを主張されました。 この講演会には、70名を超す法学部生が参加しました。 講演の後で、参加学生から「東アジアにおいて法の支配を拡大していくために、日本は具体的に何をしたらよいか」、｢法の支配(Rule of Law)と法による支配(Rule by Law)はどう違うのか｣など、英語による質問もあり、活発な質疑応答が行われました。 海外の一流の学者の講演を直接聞き、また質問をすることができて、法学部の学生たちにとって知的刺激に満ちた有意義な講演会となりました。