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生命科学、電子工学、糖鎖生物学、そして教育…
人の生命を未来につなぐ、
多様なアプローチをここで学ぼう
理工学部に
生命理工学科※
2026年4月誕生!
※仮称・設置構想中(設置計画は予定であり、
内容に変更が生じる場合があります)
生命の可能性に挑む
4つの特徴
01
生物・生命科学
分子レベルの研究で
生命の秘密を
解き明かす
生物や細胞について研究することで、生命の成り立ちや仕組みを解き明かします。それにより病気や老化のメカニズムが分かれば、治療方法やアンチエイジングの方法も見つかるでしょう。また、高齢社会において健やかに豊かに生きていくためのヒントも見つかるかもしれません。近年の分析技術の進化や、データサイエンスとの連携により、研究方法や研究領域がますます広がっています。
この学びで変えられる未来
“ナマコの
難病を解決!
温泉から探し当てた
微生物で 化粧品をつくる
脳の仕組みを解明し、
認知症や脳梗塞の 治療法を開発
生物・生命科学
が生みだす未来
“ナマコのタンパク質”が
難病を解決!
とあるナマコの体内から発見された新たなタンパク質。なんとこのタンパク質、赤血球を壊してしまいます。なんて危険な!? でもこの性質、蚊が血を吸うことで感染するマラリアの根絶に役立つかもしれないのです。発見とアイデアの組み合わせも、この学問の魅力です。
温泉から探し当てた
微生物で化粧品をつくる
「主な調査場所は温泉や海底」…。極限環境に生きる微生物は新しい酵素の宝庫。新しい酵素で新規な化学物質を合成することで新たな化粧品や洗剤が生まれたり、生命の起源の発見につながることも。海底調査船を利用したり、高温の源泉地帯での試料採取など、調査フィールドは地球規模です。
脳の仕組みを解明し、
認知症や脳梗塞の
治療法を開発
「アセチルコリンが減少すると、集中力が低下。また、アルツハイマー型の認知症ではアセチルコリンが減少…」。この神経伝達物質の研究が神経疾患の解決につながるかもしれません。「最後のフロンティア」と呼ばれる脳の原理解明も、この学びの対象のひとつです。
02
電子工学・応用物理学・
化学
ウェアラブル
デバイスや
分析方法を
進化させ、
医療を支える
病気の早期発見に貢献する検査機器など、医療に関わる機器を進化させることも、ウェルビーイングな生き方、社会につながります。電子工学や応用物理学、化学など多岐にわたる学びを活かし、生物・生命科学と連携することで生命へのアプローチはさらに多様に、効果的になるでしょう。
この学びで変えられる未来
光ファイバーの進化で、
未来の健康管理
タンパク質の殻に
薬を直接病巣へ!
体の中の小さな
医療用 ナノマシンを作る
電子工学・
応用物理学・化学
が生みだす未来
光ファイバーの進化で、
未来の健康管理
光を使って遠くまで多くの情報を送る光ファイバー。これにより、胃の内部をリアルタイムで見る内視鏡が生まれました。さらに本学ではこの光ファイバーを応用して、体内に何も入れずに嚥下機能を検査したり、日常生活で糖尿病を早期発見するセンサーの開発を進めています。これらの革新的な取り組みが、未来の医療を変えていきます。
タンパク質の殻に包み込み、
薬を直接病巣へ!
フェリチンというタンパク質は中が空洞で、その殻の中に鉄が格納されています。フェリチンは血管内を流れ、その先の細胞に取り込まれると分解され、中の鉄が使われます。その代わりに薬の成分を入れられないか?ミクロの世界で大胆な挑戦が行われています。
体の中の小さな機械を利用し
医療用ナノマシンを作る
筋肉を収縮させる「ミオシン」や、脳で情報伝達物質を運ぶ「キネシン」。これら生体分子は、分子で組み立てられた極小の機械・ナノマシンとも言えます。これらの仕組みを分子レベルで解明し、医療に役立つナノマシンを体内に作る試みが進められています。
03
糖鎖生物学
「第3の鎖」の
秘密を探り、生命に
新たな可能性を
ゲノムDNA(核酸)、タンパク質に次ぐ第3の生命鎖とよばれている糖鎖は、発生や免疫、神経伝達等のさまざまな生命現象に関与しています。解析が非常に困難であったこの糖鎖を、ビッグデータを活用するデータサイエンスや統計学、数理科学などと連携して解明しようと、本学の「創価大学糖鎖生命システム融合研究所」は挑んできました。本学の生命理工学科では、世界でも最先端の知見をもとに新たな生命科学を学ぶことができます。
この学びで変えられる未来
「第3の生命鎖」を解き明かせば
病気の発見が 早くなる!?
一人ひとりに合った
オーダーメイド医療 を進化
ウイルス感染の
新たな脅威から 人類を守る
糖鎖生物学
が生みだす未来
「第3の生命鎖」を
解き明かせば
病気の発見が早くなる!?
細胞の表面を鎖状に覆う糖鎖は「細胞の洋服」のようなものです。細胞の成長や環境の変化によっても(季節で着替えるかのように)姿を変えます。この性質を応用し、健康なときと病気のときの糖鎖の形を比較する研究が行われています。形の変化は病気のサインかもしれません。
一人ひとりに合った
オーダーメイド医療を進化
一人ひとりの洋服が異なるように、人により、体調により、糖鎖の構造は異なります。ならば、その構造から体調や体内の状態を読み取ることも可能なはず。糖鎖が原因の病気もたくさん発見されています。一人ひとり、だけでなく、その時その時に合わせたオーダーメイド医療の実現に向けた研究が進んでいます。
ウイルス感染の仕組みを
解明し、
新たな脅威から
人類を守る
例えばインフルエンザウイルスは鼻や喉、肺の内側の細胞表面タンパク質に感染しますが、その感染対象をどう見分けているのか?それは細胞の表面にある糖鎖です。「目印」を変えれば感染も変わるかもしれません。ミクロの世界の戦いは現在も進行中です。
04
中高理科教員養成
教員養成の
特別プログラムを
開講。
自治体との連携も
教職課程はもちろん、独自の教育実践体験を通じて、教育現場に求められる人材を育成するのが本学科の特長です。1年次から理科教職をめざす仲間でグループ学習を行い、オープンキャンパスなどの子ども向け実験を企画・運営。また、地元の八王子市が主催する「宇宙の学校」のスタッフとして、子どもと保護者の実験をサポートするなど多様な経験を重ねることができます。
この学びで変えられる未来
理科に関心を持つ
日本の科学が盛んに
生命理工学に携わる
この分野が ますます進化
生命や健康への
社会的関心の高まり
やりがいも、就職も見据えた
将来へ、着実に
つながる学び
理工学と連携
生命科学はもっと 人類に
貢献できる。
生命科学に加えて先端テクノロジーを学ぶことで、実践的なバイオテクノロジー・医理工連携に貢献することができます。さらに、学内に研究所も有する糖鎖生物学も連携。多様なアプローチで生命に寄与します。
1年次から研究室に
自分の関心領域や
課題を見つける。
1年次から全教員の研究室にて開講する研究室ゼミ(必修科目)を用意します。この科目により先行して研究について体験するとともに基礎科目を履修することで、4年間における自分の学びをイメージするきっかけとなるカリキュラムとなっています。
教員としての
キャリア形成に向け、
実践的な サポートが充実。
3年次には、創価中学校で教科書に沿った内容の理科実験教室を企画・運営し、4年次の教育実習に備えます。3年次秋学期から4年次夏までは、教員採用試験対策を行います。さらに毎年年度末には、卒業生の理科の先生との懇談会を開催し、さまざまな不安や気になる点を確認して、教員としてのキャリアをスタートします。
4年間の学びの深め方、めざせる資格など
理工学部
生命理工学科の
基本情報
4年間の流れ
1年次
研究室体験を行い、
関心分野を探す。
3年次の研究室配属に先駆けた「プレ配属」としてさまざまな研究室の実験などに参加できます。少人数で、理工学の基礎的なものからバイオテクノロジー技術につながる複合的な分野まで体験し、自分の関心分野を見つけることができます。
基礎から丁寧に学ぶとともに、
独自の1年次実習を実施。
化学や数学に自信がなくても大丈夫。基礎的な理学・数学に関する科目をレベル別に、幅広く設置しているので、高校レベルの基礎から段階を踏んで理解を進めていくことができます。同時に、座学だけでなく実験・実習も行うため、「学びの行く先・将来」を実感しながら学ぶことができます。
2年次
基礎実習に挑戦。
学んだ理論を実践で体得する。
1年次で学んだ基礎を力に、専門科目を体系的に、かつ周辺領域も含めて学ぶことができます。学んだ知識は基礎実習で実践しながら、その原理や特性について実感し、体得していきます。
3年次
「プレ卒研」で希望の
研究室を探し、配属へ。
いよいよ、自分が専門とする研究室を選び、卒業後の進路に向けて研究を深めていきます。まずは秋学期の研究室配属に向け、春学期に「プレ卒業研究」を実施。自分にとって本当にぴったりの研究室はどこなのかを試すことができます。
4年次
卒業研究にトライ。
大学院進学へのサポートも。
研究室は実に多様なテーマに取り組んでおり、企業との共同研究も盛んです。ここを経て民間企業に研究者・開発者として就職するか、教育者として教職を取得するか、さまざまな未来が選べます。研究者となるために大学院に進む人のためのサポートも充実しています。
授業の一例
糖鎖生命システム学
糖鎖生命システム学はオムニバス形式で糖鎖の基本から機能・応用まで学びます。細胞発生や再生医療、病気診断、レクチン等のタンパク質機能や産業利用のほか、免疫・神経科学・老化・化粧品や医薬品などと糖鎖との関係について学びます。
ニューロサイエンス
(神経科学)
脳ってどのように働いているんだろう?脳を作り出す細胞とその活動、五感、運動、情動、睡眠、学習と記憶などの仕組み、身体の臓器を調節する自律神経、ホルモンや神経伝達物質の働き、神経疾患や精神疾患などの基礎を学びます。
バイオテクノロジー
遺伝子工学、タンパク質工学、細胞工学などで用いられている生命の分子レベルでの操作に関しての基本的技術を理解し、現在用いられているさまざまな技術について学びます。将来、技術者・研究者として働くときに役立つ実学的な講義です。
バイオインフォマティクス演習
DNA配列やタンパク質のアミノ酸配列・立体構造など、生命の情報をコンピュータで解析できます。本演習では、DNA配列データベースの利用方法、Webアプリやプログラムを用いた解析、タンパク質の構造描画などについてグループで学びます。
先端医理工連携概論
生物のはたらきや仕組み・疾病の発症機構・生体物質の特性について学ぶとともに、生体を対象とした測定・解析技術について学びます。各分野の先端的研究成果を医理工学分野の実社会で活用できる能力を身につけます。
理科教職演習Ⅰ、Ⅱ
本演習では4年次の教育実習に向けて、小中高生とふれあい実践力を養います。演習Iは、1年次から履修でき、先輩を含む理科教職仲間を作れます。演習IIでは、中学生がつまずきやすい分野の授業と実験を含むイベントを企画・運営します。
卒業後の進路
民間企業(医療・医療機器メーカー、食品、医薬品、化粧品、化学工業、製造業、情報・通信業、教育、その他)
大学院(創価大学大学院など)/研究所/国家公務員/地方公務員/中高理科教員 など
取得可能な資格
- 中学校・高等学校教諭一種免許状(理科)
- 甲種危険物取扱者(受験資格)
- 基本情報技術者
- バイオインフォマティクス技術者認定試験
- バイオ技術者認定試験・衛生管理者、胚培養士(任用資格※)
- ※卒業後に実務に就くことによって与えられる資格