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2016年01月21日

広島で「勇気の証言—ホロコースト展 アンネ・フランクと杉原千畝の選択」が開幕しました

ナチス・ドイツのユダヤ人大量虐殺の歴史を振り返り、平和と人権について考える「勇気の証言—ホロコースト展 アンネ・フランクと杉原千畝の選択」の広島展が1月21日、広島県広島市のNTTクレドホールで開幕しました。

この展示会は、1994年から2007年に全国73会場を巡回した「勇気の証言—アンネ・フランクとホロコースト展」に続くもので、本学と国際的な人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター(以下、SWC)」の共催によるものです。昨年10月には東京都豊島区の東京芸術劇場で開かれ、6日間で約18,000名が来場しました。
「第1章 ホロコーストの歴史」
「第1章 ホロコーストの歴史」
今回の広島展では、大使館をはじめとした12団体からの後援、7団体からの特別協力等のもと、25点の物品・136点のパネル等を集めての展示会となりました。

展示は「ホロコーストの歴史」、「アンネ・フランクと杉原千畝の選択」、「私からはじまる『人権』」の3章立てとなっています。ホロコーストの歴史と、外務省の指示に反して約6,000人のユダヤ人らに日本通過を許可する「命のビザ」を発行した日本人外交官・杉原千畝、そして、「アンネの日記」の著者であるユダヤ人の少女アンネ・フランクの生涯を紹介するもの。30歳のヒトラーがユダヤ人排除の計画概要を記したサイン入り書簡のレプリカや、杉原氏が直筆で入国許可の条件を記したビザのレプリカなどの貴重な資料が公開されています。

同日午前に行われた開幕式には、中下善昭広島県副知事、室田哲男広島市副市長ら、約200名の来賓が出席しました。
初めに、同展の実行委員会を代表して本学の馬場善久学長が挨拶に立ち、「20世紀の惨劇であるホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の教訓から学び、若者をはじめ多くの人に現代の紛争や差別などの問題を考えるきっかけにしていただきたいと思います」と述べました。続いて、SWCアドバイザーのテッド・ゴーバー氏が、同団体のアブラハム・クーパー副会長のメッセージを代読。「アンネと杉原の勇気の行動から、1人の人間の信念が変革を生み出すことを証明しています。今回の展示会を通して、未来を担う若者に歴史を継承していきたいと思います」と語りました。
イスラエルのルツ・カハノフ大使からの祝辞に続いて、NPO法人「杉原千畝 命のビザ」副理事長の杉原まどか氏は、「人権の尊さと寛容の精神を訴えるこの展示を通して、1人でも多くの方に平和の大切さを伝えていきたいと思います」と述べました。

広島展の概要は下記の通りです。
■「勇気の証言 — ホロコースト展」
【開館時間】1月21日~28日 10:00~20:00 ※最終日は17:00
【会場】 NTTクレドホール(広島市中区基町6-78 基町クレド・パセーラ11F)
【主催】 「勇気の証言─ホロコースト展」実行委員会
【共催】 創価大学、サイモン・ウィーゼンタール・センター
【後援】 フランス大使館、大阪・神戸ドイツ連邦共和国総領事館、イスラエル大使館、オランダ王国大使館、
     リトアニア共和国大使館、ポーランド共和国大使館、アメリカ大使館、駐日欧州連合代表部、
     国連広報センター、NPO杉原千畝命のビザ、広島市、公益財団法人広島平和文化センター
【特別協力】中国新聞社、中国放送、広島テレビ放送、広島ホームテレビ、テレビ新広島、広島エフエム放送
【協力】創価学会平和委員会
【ウェブサイト】http://www.soka.ac.jp/campuslife/holocaust/
 
ページ公開日:2016年01月21日