謹んで新年のご挨拶を申し上げます。昨年は大きな自然災害が続きました。お亡くなりになられた方々に哀悼の意を表するとともに、被災者の皆様に心からお見舞いを申し上げます。

創価大学は創立50周年へ向けてグランドデザインを2010年に発表し、創立者池田大作先生が示された建学の精神を掲げ、「創造的人間」の育成に取り組んでいます。昨年4月には、大学院「国際平和学研究科」や通信教育部「文学部人間学科」の開設の他、創価女子短期大学が「国際ビジネス学科」として新たに生まれかわりました。これまで時代の変化に対応し、学部・学科の設置や改編等を行い、現在では8学部・大学院5研究科・専門職大学院2研究科を擁する総合大学へと発展しました。
創価大学・創価女子短期大学では、学生の成長を経済的な側面からサポートするため、返還義務のない給付奨学金の制度拡充や、兄弟姉妹同時在籍者を対象とした奨学金、地方Uターンを希望する学生の就職活動を支援する奨学金等を支給してまいりました。その他、日本人学生と留学生が共に暮らす国際学生寮の新設、新宿－創大間シャトルバスの運行、100円朝食の実施など学生生活の充実に努めてまいりました。
このように、学生が安心して学べる環境を整えることができるのも、ひとえに保護者の皆様をはじめ、卒業生やご支援、ご協力をしてくださる多くの皆様のおかげです。また、留学生の受け入れや海外への学生派遣など、奨学金の一層の充実を図るため、昨年4月より開始した「スーパーグローバル大学創成支援事業」推進の寄付募集においても皆様からの尊きご芳志を賜り、重ねて厚く御礼申しあげます。
本年も創価大学・創価女子短期大学は、創立者の「学生第一」の理念のもと、創立50周年にむけて邁進していく所存でございます。
結びに、新しい年のはじめにあたり、皆様のご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げます。

2019年1月　学校法人創価大学理事長　田代康則