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2020年01月06日

2020年新年のご挨拶 学長 馬場善久

2020年の新年を迎え、皆様のご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げます。

創価大学は1971年、「人間教育の最高学府たれ」「新しき大文化建設の揺籃たれ」「人類の平和を守るフォートレス(要塞)たれ」を建学の精神に開学しました。以来、世界のいかなる場においても価値を生み出す「創造的世界市民」の育成に取り組んできました。

昨年は、イギリスの高等教育専門誌『タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)』がSDGs(持続可能な開発目標)の取組状況を評価する「THE University Impact Rankings 2019」で世界101-200位(日本の大学で4位に相当)にランクインするほか、同機関による「THE世界大学ランキング 日本版2019」の「国際性」分野で16位に入るなど国内外から高い評価を得ることができました。更に、世界大学評価機関の英国クアクアレリ・シモンズ(QS)が発表したアジア地域世界大学ランキングに401-450位に初めてランクインをしました。また、学生の活躍も目覚ましく、箱根駅伝への出場、経済学検定試験大学対抗戦での大会3連覇、内閣府の国際交流事業や国際会議への参加など様々な分野で活躍しています。

本年4月から、工学研究科の「生命情報専攻」を「生命理学専攻」に改組し、理学の4つの学際領域(生命分子科学・細胞生命科学・生命情報科学・高次生命機能科学)の教育・研究に取り組みます。これに伴い「工学研究科」を「理工学研究科」に名称変更し、理工学研究科は、情報システム工学、生命理学、環境共生工学の3専攻の体制でスタートします。

これまで、2021年の創立50周年を目指したグランドデザインを通し、新学部の開設、キャンパスのグローバル化や教育環境の整備など、数々の成果をあげてきました。一方、本学を取り巻く社会環境に目を向けると、高度情報化によるグローバル化の進展やAI(人工知能)、ICT(Information and Communication Technology)等の技術革新による産業構造の変化など新たな課題に直面しています。
こうした予測困難な時代を生き抜く人材を養成するため、2030年を目指した新中長期計画「創価大学グランドデザイン2021-2030(仮称)」を本年4月に発表します。昨年実施した草案への意見募集に、多くの皆様より貴重なご意見を賜り誠にありがとうございました。寄せられた意見を参考にさせて頂き、「価値創造を実践する『世界市民』を育む大学」を目指した取り組みを全力で策定してまいります。

本年も創立者池田先生が示された建学の精神を根本に、多様性豊かなキャンパスで学生一人ひとりの可能性を開花させていけるよう、創立50周年を目指して教職員一同、一層努めてまいる所存です。

2020年1月 創価大学学長 馬場善久
ページ公開日:2020年01月06日