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2020年03月04日

本学教育学部の岩木勇作助教が書籍を出版しました

教育学部の岩木勇作助教は、単著「近代日本学校教育の師弟関係の変容と再構築」(東信堂、2020)を出版しました。

本書は、明治期の近代学校教育導入によって師弟関係が被った変容とその再構築へのプロセスを歴史的に跡付けた研究書であり、教育・教化の中心であった師匠という存在が教員という学校教育の一要素に位置づけられていく状況を、当事者たちがどのように受け止め対処していったのか教権(教育の権威)、学校紛擾(がっこうふんじょう:管理者・教職員と学生・生徒・児童の対立を中心とした紛争)、校風、校訓などの題材を用いて究明しています。教師を「尊敬」する意味の歴史的な変化に着目した一書です。

出版にあたって岩木助教は「本書は2017年度本学提出の博士論文に加除修正を行ったもので、2019年度の科研費(学術図書)の助成を受けて出版することができました。近代日本学校教育における師匠から教員への変容を当事者たちがどのように受け止め、再構築していったのかを歴史的に辿ることは、変化の激しい現代社会において教員のあり方を問い、教育の関係を柔軟に思考するための好材料になると考えます。本書がその一助になれば幸いです」と語りました。
ページ公開日:2020年03月04日