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2021年02月17日

本学文学部・伊藤貴雄教授の論文がドイツの学術誌『ショーペンハウアー年鑑』に掲載

本学文学部の伊藤貴雄教授の論文“Kantian Framework in Schopenhauer's Ethics: Right, Justice, Compassion, and Asceticism”(ショーペンハウアー倫理学におけるカント的枠組み~法、正義、共苦、節制~)が、ドイツの学術誌『ショーペンハウアー年鑑』第101号に掲載されました。

この学術誌は、哲学者パウル・ドイセンによって1912年に創刊された伝統のある国際的な哲学雑誌です。今号には、2018年に北京で開催された世界哲学会議でのセッション「ショーペンハウアー『意志と表象としての世界』発刊200周年記念~共苦とヒューマニティー~」特集が収録されており、伊藤教授の論文がその1つ目として掲載されています。

論文では、ショーペンハウアー倫理学の主要なアイディアの背景にあるカント哲学的な枠組みを明らかにするとともに、
「共苦(Compassion)」の倫理的評価に関するカントとショーペンハウアーとの見解の相違について考察しています。

伊藤教授は、「カント解釈の多様な可能性を論じた箇所は、2016年度に本学の演習で行ったディスカッションの成果を反映しており、その旨を注にも記しました。本学学生のみずみずしい発想や積極的なディスカッションには、研究者としても学ぶところが多くあります。今後も、そうした学生の知的な可能性が発揮される授業を心がけたいと思っています」と語りました。

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ページ公開日:2021年02月17日