総合病院視察

大学病院(小児病院)と神経科入院病棟の訪問・見学を行いました。
今回は、小児病院での看護師による講義と病棟見学からの学びを紹介します。
スウェーデンでは、国際連合にて採択された「児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)」の下、子どもの権利を守ることを第一に、社会保障の法制度や、病院でのシステムがつくられています。
小児病院の一つの特徴として、ホスピタル・プレイ・セラピーが実践されていることが挙げられます。ホスピタル・プレイ・セラピーとは、遊びを用いて、治療や病いの体験を肯定的に捉えていけるようにする目的で行われています。これは、病気があっても子どもの「健康な部分」を大切に伸ばしていき、発達段階(成長)に合わせてケアを考えていくことです。
日本においても、プレパレーション(検査・治療の前に心の準備を促すこと)や、ディストラクション(処置中に遊びを用いて気を紛らわせること)などは、小児看護の分野にて導入されています。
病棟は、子どもが安心できるように、壁にはカラフルな柄やイラストが施され、プレイルームにはさまざまな玩具やレクリエーションができるような設備があり、院内の子ども図書館には、様々な国の絵本も充実していました。
このように、スウェーデンでは、子どもを守っていくための制度の下、様々な取り組みがされていることが分かりました。
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