高齢者グループホームの視察

クニーブスタ市の高齢者グループホームの見学・視察をさせて頂き、スウェーデンの高齢者福祉の特徴や価値観について学びました。
スウェーデンでは「その人らしさ」が大変重視されています。各部屋にお風呂とトイレがあり、入居者は基本的に自室で過ごされるそうです。また、食事の時間に決まりはなく、夜中にもサンドイッチやコーヒーなどの飲食は自由にできます。ここのグループホームの特色で、シェフが入居者の食べられないものを把握して自由に料理を作ってくれるというサービスがあり、老後はここに入居したいと思う程に印象的でした。
また、スウェーデンには入居者に対して「No」と言えない法律があり、認知症の方が歩き回れば、スタッフが付き添います。そして、話すうちに落ち着くのを待ったり、別のことに興味が移ったりするようにコミュニケーションを取ります。
スウェーデンでは入居しても高齢者の意思が大切にされ、自宅での生活に近い暮らしができることを、実際に現地で観て聞くことから学び、自分の看護観を考え直すきっかけになりました。スウェーデンと日本、それぞれの良い点を考察して、看護に生かしていきたいと思います。
  • キャンパスガイド2023看護学部