2016年04月23日

第3回講演会を開催

第3回講演会を開催

男女共同参画推進センター第3回講演会が開催されました。
本学男女共同参画推進センターが主催する第3回講演会が、4月21日(木)16時45分より本部棟10階第4会議室にて開催され、学生、教職員約40名が参加しました。
講師には、韓国・淑明女子大学の具明淑名誉教授を迎え、「韓国社会における女性進出の現状と課題」とのテーマのもと、初めにこれまでの韓国女性の社会進出が拡大してきた基盤が何であるのかを考察され、その後に社会進出の現況と課題について述べられました。
具明淑名誉教授は、韓国の高名な女性リーダーで、淑明女子大学名誉教授の他、淑明女子大学リーダーシップ開発院長、グローカル女性ネットワーク会長、韓国女性団体協議会理事、両性平等教育振興院理事長を歴任されております。
講演会では、「韓国女性の地位は両性平等の意識の高まりとともに、政治、経済、社会体制において平等な機会が提供されて、急速に向上してきた。しかし、いまだに伝統的な家父長的思考に従って伝統的な規範を守ろうとする男性優位の社会風潮があり既婚女性が家事活動、子どもの養育に加え、職業活動を行う場合には、その二重の役割という負担を抱え、多くの苦痛を味わっているのが現実である。韓国社会の根強い性的不平等意識と社会制度は、女性にとって政治的疎外、性的分離、社会経済的に劣等な地位を経験させることになり、健康で幸せな人生を営むのに障害を招いている。名実共に憲法に保障された両性平等と人間らしい人生が保障される社会が具現されなければならないであろう」と述べました。その後の質疑応答では、参加者と活発な意見交換がおこなわれました。
参加した学生からは「欧米に比べると、韓国、日本では女性の社会進出はまだまだ少ないと思った。また、賃金の面でも男女の格差が大きく、社会全体として、もっと女性の能力を尊重すべきだと感じた」(学部生・女子)、「男女平等が社会で叫ばれている中、なかなか進まないのは、根本的に男性と女性が考える男女平等の形が違うからではないかと考えます。より良い社会づくりのために、まずは身近で小単位である家族の中で、男女平等を成し遂げることが重要であると考えました」(学部生・男子)、「女性の家事と仕事と子育ての三立ということで、私の母も三つをこなして大変そうだったのを思い出しました。家族全体で協力することが大切だと改めて感じました」(短大生)等の感想が寄せられました。
ページ公開日:2016年04月23日