留学日記(イギリス・バッキンガム大学英語DD9期 2021年12月20日) 

〈2021年最後のDD日記!〉
 
皆さんこんにちは!
DD日記第7回目です!
今回は、主にイギリスと英連邦で行われる戦没者追悼式とその文化について少し触れたいと思います。
 
イギリスとカナダやオーストラリアなどを含む英連邦では、毎年11月11日はリメンブランス・デー(Remembrance Day)と、11月の第二週の日曜日はリメンブランス・サンデー(Remembrance Sunday)と呼ばれ、両日ともに国を挙げて第一次・第二次世界大戦を始めとする全ての戦争における戦没者を慰霊する日とされています。これらの日は、1918年11月11日11時に第一次世界大戦の休戦協定が発行されたことに起因して、イギリスのジョージ5世により戦没者追悼記念日として定められました。そのため、イギリス国内では11月11日の11時に合わせ様々な場所で黙祷が捧げられ、第二週の日曜日にはそれぞれの街の慰霊碑の前で戦没者追悼式が行われます。ロンドンではセノタフと呼ばれる慰霊碑の前で、王族や首相などの臨席の元、式典が行われテレビで中継されます。
 
また、10月頃から胸元や車のバンパーに赤い花をつけている人を多く見かけるようになるのですが、この花はリメンブランス・ポピー(Remembrance Poppy )と呼ばれ終戦後の戦場に多くのヒナゲシの花が咲いていたことに由来して戦没者に対し追悼の念を表すシンボルになっています。加えて、街頭やスーパーなどでヒナゲシの花のグッズの販売やヒナゲシ募金(Poppy Appeal)と呼ばれる英国軍人会への募金活動なども行われます。
バッキンガムでも、11日の11時から大学内の国旗の前で2分間の黙祷と学長による献花が行われました。また、その次の日曜日には街の大通りで軍人や退役軍人のパレードや、慰霊碑の前で追悼式が行われました。式ではバグパイプの演奏に加え、州知事や軍関係者、地元の学校の児童によるヒナゲシの花輪の献花などが行われました。
日本では、日常の服装を通して戦没者への想いを表したり、大学や町などの比較的小さな単位で戦没者を追悼したりすることはあまりないので自身にとって新鮮な体験でした。さらに、子供達も多く参加しており、より戦没者に思いを馳せることが身近なことであると感じました。
私もしっかり史実と向き合い、忘れないようにしていきたいです。
 
今回は少し重たい内容でしたが、留学中しか経験できない貴重な機会でした!
イギリスはクリスマスシーズンに入り、街はイルミネーションで溢れています。帰国まで一年を切ったので悔いのない留学生活を送れるよう頑張ります!
これが今年最後の投稿となります。良いお年を!
 
 
N.S
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