丹木の歳時記2012水無月　その三

21日は夏至。一年で一番昼間の時間が長い一日です。この日を境に冬至まで昼の時間が短くなっていきます。「梅」に「雨」と書くと「梅雨」になりますが、梅雨時は梅が実る時期でもあります。

車輪梅（シャリンバイ）は、梅と同じバラ科。大島紬の染料に使われる植物として知られています。

梅と同じ頃、山椒の実も大きくなります。小さい体でも侮れない例えとして、「山椒は小粒でもぴりりと辛い」といいますね。

忍冬と書いてスイカズラと読みます。花には甘い香りがあります。

苦菜（ニガナ）はキク科の多年草。実際に味わった訳ではありませんが、茎や葉が苦いのでついた名前です。

タンポポにそっくりのブタナもキク科の植物。原産地はヨーロッパです。

「文学の池」の周辺で見られる赤詰草（アカツメグサ）の原産地もヨーロッパ。白詰草とともにクローバーと呼ばれます。

庭石菖（ニワゼキショウ）の原産地は北アメリカ。「菖」の文字から分かるとおり、アヤメ科の多年草です。

カナダではなく南米原産のオオカナダモは、小さな溜池で咲いています。

雨の季節にはいろいろなキノコも顔を出します。赤いのはドクベニタケ、黄色い方はベニヒダタケでしょうか。

雨の季節にはいろいろなキノコも顔を出します。赤いのはドクベニタケ、黄色い方はベニヒダタケでしょうか。

キャンパスでは多くのキノコが見られますが、その同定は難しく、誤って食べたりしないよう呉々もご注意を。