丹木の歳時記2012葉月　その三

23日は二十四節気の処暑。夏の暑さが止む頃とされていますが、東京では厳しい残暑が続いています。

アカボシゴマダラは葉陰で暑さをしのいでいるのでしょうか。

樹液の出る木には、ルリタテハが来ています。

目にも鮮やかな青い羽を見せているのは、オオムラサキの雄。日本の国蝶で、準絶滅危惧種に指定されています。

茗荷（ミョウガ）の花が地面から顔を出しています。

薮茗荷（ヤブミョウガ）は、ショウガ科の茗荷とは別物。葉は茗荷に似ていますが、薮茗荷はツユクサ科です。

薮茗荷があれば、薮蘭（ヤブラン）もあります。根は漢方薬に使われます。

水引（ミズヒキ）は、お祝いの進物に使われる紅白の水引に見立ててついた名前です。

釣鐘人参（ツリガネニンジン）はキキョウ科。春の若芽はトトキと呼ばれる山菜です。

朝夕にはコオロギが鳴き出し、残暑の中にもささやかな秋の気配が感じられます。