丹木の歳時記2012　神無月　その三

【柿】実りの秋。柿も色づいてきました。キャンパスの渋柿は、木の上で完熟すると渋みが抜けてトロトロの甘さになります。熟す前に鳥に食べられないことを祈りつつ、じっと待つことにしています。

【木通】木通（アケビ）も秋ならではのご馳走。ゼリー状の部分を丸ごと口に含み、種を一気にはき出します。

【ホコリタケ】秋はキノコの季節でもあります。ちなみにキノコというのは俗称で、生物分類上は動物でも植物でもなく、菌類です。普段、土の中で生息している菌類は、胞子を飛ばすために子実体を地上に出します。子実体とは植物でいう花や果実にあたり、これをキノコと呼んでいるわけです。

【シロソウメンタケ】国立科学博物館のウェブサイトによれば、菌類は既知のものだけでも９万７千種。未知のものは50万という説から990万という説まで、諸説があるそうです。

【毒鶴茸】「死の天使」と恐れられる猛毒のキノコ・毒鶴茸（ドクツルタケ）を見つけました。

【卵茸】この季節によく見かけるのは、卵茸（タマゴタケ）。その成長過程を見てみましょう。

鮮やかな色をしていますが、毒キノコではありません。

僅か一日、二日でどんどん成長していきます。

傘が開ききると、平面になります。

大きいものは、傘の直径が12～13㎝にもなります。

秋になると毎年、毒キノコに当たったというニュースが流れます。最悪の場合は致命的になることもあるので、呉々もご注意を。