丹木の歳時記2012　神無月　その五

29日には近畿地方で木枯らし1号が吹きました。秋から冬へ、木枯らし1号は季節の移り変わりを告げるホイッスルのようです。東京でも、そろそろコートや暖房器具がほしい時期になりました。

【石楠花】花が季節外れに咲くことを「狂い咲き」といいますが、本来なら４月～５月頃に開花する石楠花（シャクナゲ）が咲いています。

【釣船草】キャンパスの近くで、釣船草（ツリフネソウ）を見つけました。鳳仙花（ホウセンカ）の近縁種で、どちらも分類上はツリフネソウ科。釣船草は、東京都の準絶滅危惧種（NT）に指定されています。

【晒菜升麻】釣船草の近くに咲いていた晒菜升麻（サラシナショウマ）もキャンパスでは見かけません。前回紹介した秋明菊（シュウメイギク）と同じキンポウゲ科の植物です。

【秋明菊】釣船草の近くに咲いていた晒菜升麻（サラシナショウマ）もキャンパスでは見かけません。前回紹介した秋明菊（シュウメイギク）と同じキンポウゲ科の植物です。

【零余子】零余子（ムカゴ）はヤマノイモの葉につく珠芽（シュガ）。お米に混ぜて炊くとムカゴ御飯の出来上がり。この時期ならではの味わいです。

【オトコヨウゾメ】オトコヨウゾメとコバノガマズミも近縁種。ガマズミと同じくスイカズラ科の植物です。

【コバノガマズミ】オトコヨウゾメとコバノガマズミも近縁種。ガマズミと同じくスイカズラ科の植物です。

【紫式部】目にも鮮やかな紫式部（ムラサキシキブ）の実。花からは雅な香りが漂います。

【山茶花】「かきねのかきねのまがりかど♪」で始まる唱歌「たき火」の歌詞には、木枯らしや山茶花（サザンカ）も出てきます。キャンパスでも山茶花が咲き始め、たき火が恋しい季節の到来となりました。

うがい、手洗いの励行で、風邪やインフルエンザにかからないように気をつけましょう。