丹木の歳時記2011　皐月　その六

【神宮躑躅】本学の学生歌の1番の歌詞に「紅(くれない)群れ咲く　つつじの丘を　白蝶(しろちょう)あそこに　喜び舞いて」とありますが、普通のつつじが咲き終わる頃、神宮躑躅（ジングウツツジ）が咲き始めます。神宮躑躅は絶滅危惧Ⅱ類 (VU)に指定されています。

【アカボシゴマダラ】「白蝶あそこに喜び舞いて♪」と口ずさみながら歩いていると、「平安の庭」で白い蝶に出会いました。春型のアカボシゴマダラなので、本来あるはずの赤い紋が薄いようです。

【大名せせり】白蝶ならぬ黒い蝶も3種類ほど見かけました。

【モンキアゲハ】白蝶ならぬ黒い蝶も3種類ほど見かけました。

【ジャコウアゲハ】白蝶ならぬ黒い蝶も3種類ほど見かけました。

【桑】2番の歌詞は、「桑の実みのれる　城跡(しろあと)ゆけば　栄枯(えいこ)の夢に　たそがれこめぬ」と続きます。工学棟裏の温室の前では、桑や木苺がなっています。

【木苺】2番の歌詞は、「桑の実みのれる　城跡(しろあと)ゆけば　栄枯(えいこ)の夢に　たそがれこめぬ」と続きます。工学棟裏の温室の前では、桑や木苺がなっています。

【芍薬】芍薬（シャクヤク）は牡丹（ボタン）と似ていますが、どちらもボタン科の植物。「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」とは、美しい女性の姿を形容した江戸時代の粋な諺。キャンパスでもたくさんの百合の花が歩いている姿をみかけます（笑）。

【菖蒲】「何（いず）れ菖蒲（アヤメ）か杜若（カキツバタ）」とは、どちらも優れていて甲乙つけがたいとの意味。菖蒲も杜若もアヤメ科なのでよく似ていますが、杜若の方は湿地に生息します。

【紫蘭】紫蘭（シラン）の塊茎からは、止血薬の白芨（びゃくきゅう）が作られます。

学生歌が作成されたのは開学の翌年にあたる1972年の秋のこと。創立者と学生の共同作業で完成していく様子が、創立者の著作『新・人間革命』第15巻「創価大学」の章に綴られています。