丹木の歳時記2010　睦月　その一

新しい年がスタートしました。広辞苑に寄れば、睦月（むつき）の睦とは、慣れ親しんで心やすくなること。また、親しい交際、挨拶の意味。睦び月、睦びの月とも呼ばれます。今年一年、どんな出会いが待っていることでしょう。

新たな出会いといえば、1月1日の未明には日本史上初となる元日の月食が見られました。食の最大は午前4時22分。西の夜空に少しだけ欠けた満月を観測することが出来ました。

新年を迎えた丹木の里では、雑木林の小枝に山繭（ヤママユ）の繭がぶら下がっています。山繭とは、ヤママユガ科の蛾（ガ）。幼虫はクヌギやコナラの葉を食べて繭を作ります。

【ヤママユ】山繭とは、ヤママユガ科の蛾（ガ）。幼虫はクヌギやコナラの葉を食べて繭を作ります。

【ジョウビタキ】「文学の池」にやってきたジョウビタキは、代表的な冬鳥です。人なつこいのか、かなり近くまで飛んできます。

【カルガモ】カルガモは寒そうに佇んでいます。

【ツグミ】ツグミはシベリア中・東部で繁殖し、秋に大群で日本に来る渡り鳥。日本にいる期間はほとんど鳴かないことから、口をつぐむの意味で「ツグミ」と呼ばれるようになったそうです。

【蝋梅】「平安の庭」では、蝋梅（ロウバイ）が咲き始めています。花からは、うっとりするような早春の香りが漂います。昨年と比べると随分早い開花に、ちょっとロウバイしてしまいました。

【梅】東洋哲学研究所の側では梅が開花しています。

【椿】椿はこの季節の花ですが、スミレは季節を少し間違えたのでしょうか。

【スミレ】椿はこの季節の花ですが、スミレは季節を少し間違えたのでしょうか。

雄大な富士山の懐に抱かれるように本部棟が朝日に輝いています。

この写真は1月2日に撮影したもの。この日、82歳の誕生日を迎えられた創立者も、富士のように厳然と創大生の成長を見守っています。