丹木の歳時記2009　卯月　その四

漸く春本番の暖かさとなり、キャンパスの桜も満開となりました。休みの日にはデジカメを片手に散策している人も見かけます。桜はすぐに目につくので、ひっそりと咲いている花々を紹介します。

【クレソン】小さなせせらぎでは、クレソンの花が咲いています。アブラナ科の多年草で、和蘭芥子（オランダガラシ）とも呼ばれます。葉は、ステーキの付け合せやサラダなどにも使われますね。

【種浸け花】小さな白い花は、種浸け花（タネツケバナ）。この花が咲く頃に、モミを水につけて田植えの準備を始めたことからついた名前です。こちらもアブラナ科で、田芥子（タガラシ）ともいいます。

【山椒】山椒（サンショウ）の芽を見つけました。粉山椒はウナギの蒲焼きに合いますが、葉っぱはアゲハチョウの幼虫の大好物です。

【土筆】土筆もニョキニョキ出ています。これほど並んでいると壮観です。

【桜草】女子短大の庭では、桜草が咲いています。元の管理人さんが植えられたものがどんどん増えてきています。清楚な美しさは、短大生のようです。

【マルメロ】ピンクの花は、マルメロ。バラ科の植物で、秋にはカリンに似た黄色い実がなります。

【山吹】雑木林の中で咲き始めているのは、山吹。こちらもバラ科の植物です。

【ニ輪草】同じく雑木林の中で咲いている可憐な花は、ニ輪草です。

キャンパスの草花は、その場で咲いていてこそ美しいもの。多くの方に楽しんで頂く為に、見つけても採取することのないよう、お願いします。