丹木の歳時記2010　皐月　その一

「茶摘み」の歌詞に「夏も近づく八十八夜♪」とある八十八夜は、立春から数えて八十八日目。本年は5月2日に当たります。各地で新茶の便りも聞かれる頃です。今回は、現在のキャンパスを彩る黄色い花を紹介します。

「文学の池」で咲き始めているのは黄菖蒲（キショウブ）。湿地や水辺を好みます。

「文学の池」で咲き始めているのは黄菖蒲（キショウブ）。湿地や水辺を好みます。

【金蘭】金蘭、黄海老根も咲いています。どちらもラン科の多年草。金蘭は環境省のレッドデータ絶滅危惧Ⅱ類（VU)に指定されています。

【黄海老根】金蘭、黄海老根も咲いています。どちらもラン科の多年草。金蘭は環境省のレッドデータ絶滅危惧Ⅱ類（VU)に指定されています。

【河骨】「セントラル」の前の小さな池で咲き始めた河骨（コウホネ）は、スイレン科の多年草。東京都では「保護上重要な野生生物種」に指定されています。

【金鳳花】同じく「セントラル」の近くで咲く金鳳花（キンポウゲ）。毛莨（ウマノアシガタ）という別名もある有毒植物です。

【狐の牡丹】金鳳花と同じキンポウゲ科の「狐の牡丹（キツネノボタン）」。こちらも有毒です。

【地縛】地縛（ジシバリ）はキク科の多年草。岩苦菜（イワニガナ）とも呼ばれます。

【金寿木蓮】白木蓮、紫木蓮は咲き終わりましたが、女子短大の体育館の横では木蓮の園芸品種である金寿木蓮（キンジュモクレン）が咲いています。

香り高い新茶が味わえるのも今の季節だけ。まぶしい五月晴れの日差しの下で飲む新茶のアイスティーもお勧めです。