丹木の歳時記2010　文月　その二

七夕の竹につける文（ふみ）が語源になったという説もある文月（ふみづき）。町中で、たくさんの短冊をつけた七夕飾りを見かけました。七夕の日は、今年は二十四節気の小暑にも当たります。梅雨明けが近づき、暑さも本格化する頃です。

梅雨の鬱陶しさをはね飛ばすかのように、「文学の池」では蓮が咲き始めました。

少し上から眺めると、こんな風に見えます。

こちらは工学部棟の裏手の睡蓮鉢の中で育てられている蓮。自然が生み出す造形の妙を感じます。

【露草】蓮の影で目立ちませんが、露草もひっそりと咲いています。

【ショウジョウトンボ】蓮や露草の周辺では、真っ赤なトンボが羽を休めています。

【ハグロトンボ】雑木林の中でハグロトンボが優雅に飛んでいます。

【白式部】「セントラル」の近くで咲く白式部（シロシキブ）。紫式部の白い品種です。

【石榴】「平安の庭」の近くでは、八重の石榴（ザクロ）が咲いています。

【藪萱草】この時期は、ユリ科の花も咲き始めます。藪萱草（ヤブカンゾウ）の花は一日で萎んでしまいます。

【夕菅】中央図書館の階段の脇で咲く夕菅（ユウスゲ）もユリ科。何とも涼しげな色合いです。

8千人の子どもたちの願いを乗せた本学の小型人工衛星「Negai☆″」は一足先に流れ星になりましたが、今年の七夕に皆さんはどんな願いをかけるでしょうか。