丹木の歳時記2010　長月　その四

台風9号が関東を横断した8日には、二十四節気の「白露」を迎えました。夜になると空気中の水蒸気が凝縮して白い露になるころ。台風一過で少しは涼しくなるかと思いきや、週末は30度を超える暑さとなりました。

丹木の里は、実りの季節。小さな秋がそこかしこで顔を出しています。6月に咲いていた泰山木（タイサンボク）の花のあとには・・・。

こちらは山百合の実。実の中の種から球根を育て、花を咲かせるまでには５年もかかります。

零余子（ムカゴ）は、ヤマノイモの葉の付け根につく珠芽（シュガ）です。お米と一緒に炊けば、美味しいムカゴご飯になります。

キャンパスを歩くと、足元の団栗（ドングリ）が音を立てて割れていきます。

キャンパスに程近い畑では栗が色づき、刈り入れを待つ田んぼは黄金に染まっています。

キャンパスに程近い畑では栗が色づき、刈り入れを待つ田んぼは黄金に染まっています。

「稔るほど頭（コウベ）を垂れる稲穂かな」との言葉がありますが、成熟するほどに謙虚に頭を低くする。人間もかくありたいものです。