丹木の歳時記2010　神無月　その一

賑やかだった蝉の声も静かになり、キャンパスは漸く秋めいてきました。時折聞こえるツクツクボウシの鳴き声だけが、わずかに夏の名残をとどめています。

【栃の実】栃の実や山栗の実が転がっています。栃の実はアクが強いため、栗のように湯がいただけでは食べられません。

【栗】栃の実や山栗の実が転がっています。栃の実はアクが強いため、栗のように湯がいただけでは食べられません。

赤く色づいているのは、ほのかに甘い山法師（ヤマボウシ）の実。この実が食べられることを知っている学生は少ないようです。

メルヘンの世界に出てくるようなキノコはタマゴタケ。今年は当たり年なのか、はたまた猛暑の影響なのか、キャンパスのいたるところで見られます。

「文学の池」では、彼岸花が咲いています。別名を曼珠沙華（マンジュシャゲ）といいます。

池のほとりでは、秋の夕日を映したようなアカネトンボが羽を休めています。

アカボシゴマダラが産卵しているところに出くわしました。次の世代に命をつなぐために最後の力を振り絞っているのでしょうか。

色づき始めた「平安の庭」のカエデが、本格的な秋の訪れを告げています。