丹木の歳時記2009　文月　その二

キャンパスでは、蝉の鳴き声が聞かれるようになりました。樹液の出るクヌギの木には、カナブンやオオスズメバチが食事にやってきます。夜になると、カブトムシやクワガタも飛んできます。

【ニイニイゼミ】蝉の抜け殻を見つけました。大きさからみて、ニイニイゼミと思われます。芭蕉の句「閑さや岩にしみいる蝉の声」にある「蝉」とは、この蝉の声を詠んだものというのが定説です。

【ユウスゲ】この季節には、ユリ科の花が多く咲き始めます。中央図書館の前では、夕菅（ユウスゲ）が咲いています。

【オオバギボウシ】同じくユリ科の大葉擬宝珠（オオバギボウシ）が雑木林の中で咲いています。早春の若芽は、ウルイと呼ばれる山菜です。

【オオバギボウシ】同じくユリ科の大葉擬宝珠（オオバギボウシ）が雑木林の中で咲いています。早春の若芽は、ウルイと呼ばれる山菜です。

【ヤマジノホトトギス】セントラルの周辺で見つけたのは、山路の杜鵑草（ヤマジノホトトギス）。こちらもユリ科の植物です。山地に生える多年草です。

【ヤブカンゾウ】藪萱草（ヤブカンゾウ）もユリ科の植物。ワスレグサとも呼ばれます。

【白式部】小紫（コムラサキ）と並んで白式部（シロシキブ）が咲いています。紫式部の品種で、実が白いものを白式部と呼びます。

【小紫】小紫（コムラサキ）と並んで白式部（シロシキブ）が咲いています。紫式部の品種で、実が白いものを白式部と呼びます。

【ヤブミョウガ】可憐な花は藪茗荷（ヤブミョウガ）。食べられる茗荷はショウガ科で、こちらはツユクサ科の植物です。

【岡虎の尾】日当たりの良い場所では、岡虎の尾（オカトラノオ）が咲いています。サクラソウ科の多年草で、虎の尾に似ているとして付いた名前です。

【岡虎の尾】日当たりの良い場所では、岡虎の尾（オカトラノオ）が咲いています。サクラソウ科の多年草で、虎の尾に似ているとして付いた名前です。

梅雨空の下でも、様々な花が彩りを添えてくれています。ユリの王様と称されるヤマユリの蕾もふくらみ、まもなく一斉に咲き始めることでしょう。