丹木の歳時記2009　霜月　その二

東京で昨年より一日遅く「木枯らし1号」が吹きました。「秋の日はつるべ落とし」といいますが、ずいぶん日も短くなってきました。

【柿】キャンパスは、実りの季節を迎えています。東洋哲学研究所の前では、柿がたわわに実っています。「柿が赤くなると医者が青くなる」という諺は、秋は気候が良く病人が少なくなるので、医者が困るという意味です。

【柚子】同じ意味で、「柚（ゆ）が色づくと医者が青くなる」ともいいますが、キャンパスでは柚子（ゆず）も色づいています。

【アケビ】サツマイモが転がっているように見えますが、木通（あけび）です。美しい紫色をしています。種を包んだ半透明の果肉はとても甘い味がします。

【ドクベニタケ？】落ち葉の間から、キノコが顔を出しています。世界には2万種のキノコがあるとされ、その同定は難しいのですが、色や形からするとドクベニタケのように見えます。

【小紫】小紫（コムラサキ）や藪茗荷（ヤブミョウガ）の実もなっています。7月に咲いていた花は、文月（二）で紹介しています。

【藪茗荷】小紫（コムラサキ）や藪茗荷（ヤブミョウガ）の実もなっています。7月に咲いていた花は、文月（二）で紹介しています。

【小栴檀草】小栴檀草（コセンダングサ）はキク科の帰化植物です。

【女郎蜘蛛】この季節によく見かけるのは、女郎蜘蛛。巣の真ん中に陣取っている大きな蜘蛛は雌で、ここにはいませんが、雄は小さく目立ちません。

【オオカマキリ】中央図書館の前で、オオカマキリに出会いました。雌の方が大きくて立派なのはカマキリも同じ。「何か用？」と言っているような気がします。