丹木の歳時記2012　弥生　その三

今年は例年以上に寒さが厳しく、いつまでも２月のような低温が続きましたが、漸く春らしい陽気になってきました。

学生ホールの前にある枝垂れ梅は、７～８分咲きになりました。

近づいて見ると八重の花をつけています。

この枝垂れ梅の側にあるのが早咲きの桜。今年も染井吉野に先駆けて咲き始めました。

ここからは黄色い花のオンパレード。はじめはマンサク科の土佐水木です。

次はジンチョウゲ科の三又（ミツマタ）。どの枝も三つに分かれるので、この名前となりました。

「文学の池」では、黄水仙が咲いています。

ちなみに水仙の英語はnarcissus。ギリシャ神話には、水に映った自分の姿に恋して死に、水仙になったという美少年ナルキッソスの話があり、ナルシズム（自己陶酔）の語源にもなっています。

花束のように咲いているものもありました。

黄色い花の最後を飾るのは、タンポポ。フランス語でダンデライオンと呼ばれるのは、「ライオンの歯」の意味。歯のギザギザがライオンの歯に似ていることからついた名前です。