丹木の歳時記2012　皐月　その一

今月1日には、「夏も近づく八十八夜♪」を迎えました。この日は、立春から数えて八十八日目。キャンパスでは葉桜になった染井吉野に変わって、八重桜が咲いています。

八重桜にも、色々な色や形があるようです。

八重桜にも、色々な色や形があるようです。

八重桜にも、色々な色や形があるようです。

遠くから見ると桜のようにも見える花海棠（ハナカイドウ）です。「海棠睡り未だ足らず」とは、唐の玄宗皇帝が楊貴妃を海棠に例えた言葉。酔いの覚めきらない美人の様を言います。

同じ木に咲いた色違いの木瓜（ボケ）の花。「木瓜の花」は春の季語で、有吉佐和子の作品に同名の小説があります。

同じ木に咲いた色違いの木瓜（ボケ）の花。「木瓜の花」は春の季語で、有吉佐和子の作品に同名の小説があります。

花梨（カリン）の果実の生薬名を木瓜（もっか）ともいいます。

白い木瓜（ボケ）に似ている姫林檎（ヒメリンゴ）。秋には小さな実がなります。

今回紹介した花は全てバラ科に属します。花の科名を覚えておくと、例え名前が分からない花に出会っても咲く時期や形で何科の植物か推測がつくようになり、名前が調べやすくなるという利点があります。