丹木の歳時記2013　卯月　その三

キャンパスが様々な花で包まれる百花繚乱の季節。ともすれば見過ごしてしまいがちな花も、名前や咲く時期を覚えると一層味わいが増します。

正門から池田記念講堂へと続く道には、緋色の花が咲いています。名前は花蘇芳（ハナズオウ）。中国原産のマメ科の植物です。

「出発の庭」があるローターリーの一隅では、和紙の原料にもなる三又（ミツマタ）が咲いています。

その名の通り、どの枝も三つに分かれます。

雑木林で見かけた白い花。さて、何の花でしょう。ヒントは、木製バットの原料にもなります。

答えはアオダモ。成長が遅いので、バットの原料になるほどまでに大きくなるには長い年月がかかります。

ツツジも色々咲いています。まずは、三ツ葉躑躅（ミツバツツジ）です。

こちらは灯台躑躅（ドウダンツツジ）。秋には葉が赤く紅葉します。

ヤシオツツジも躑躅の一種。アカヤシオ、シロヤシオ、ムラサキヤシオなどの種類があります。

梅が咲き終わった「平安の庭」を訪ねると、春の紅葉が楽しめます。

梅が咲き終わった「平安の庭」を訪ねると、春の紅葉が楽しめます。

花水木の花言葉は「返礼」。かつて日本からワシントンに贈った桜のお礼にと、アメリカから送られたのが花水木です。

豊かな緑に囲まれた本学のキャンパス。新入生の皆さんには、在学中に少しずつでも花の名前を覚えて欲しいものです。