丹木の歳時記2013　水無月　その三

梅雨本番。キャンパスでは、色とりどりの紫陽花を楽しむことができます。

建設が進む新総合教育棟の向かい側には、紫陽花が咲き乱れる斜面があります。

紫陽花は日本固有種。古くは万葉集にも詠まれています。

セイヨウアジサイは、日本の紫陽花がヨーロッパで品種改良され、逆輸入されたものです。

額紫陽花がセイヨウアジサイの母種とされています。

花びらに見える部分は萼片が発達したものです。

１９世紀初頭、長崎の出島にいたドイツの医学者シーボルトは、愛する女性「お滝さん」にちなんで、紫陽花を「オタクサ」と名付け、ヨーロッパに紹介しました。

紫陽花は、長崎市の花にもなっています。

紫陽花の中で咲いていた、夕菅（ユウスゲ）に似た花。夕菅は夕方から朝にかけて咲く花ですが、この花が昼間から咲いているので、毎年、同定に悩んでいます。

岡虎の尾（オカトラノオ）はサクラソウ科の多年草。動物の虎の尾と比べると、かなり小さい気がします。

おやっ、なぜか道ばたにたくさんのタコウインナーが！

見上げると、石榴（ザクロ）の花が咲いていました。落ちた花を誰かが並べたのでしょう。秋には赤い実がなります。

紫陽花の花言葉に「元気な女性」とあります。紫陽花は、本学の女子学生、女子短大生の姿を彷彿させます。