丹木の歳時記2013　葉月　その二

キャンパスでは厳しい残暑の中、通教夏期スクーリングの参加者の元気な姿が行き交っています。１６カ国・地域から集った参加者の年齢は、１８歳から８６歳まで。どの顔も創大生として学ぶ喜びと誇りに輝いてみえます。

夏の日差しを映したような凌霄花（ノウゼンカズラ）は、観葉植物として中国から渡ってきました。

人目につかない一画で、ヒガンバナ科の狐の剃刀（キツネノカミソリ）が咲いています。色が狐に、形が剃刀に似ていることからつけられた名前で、有毒植物です。

大葉擬宝珠（オオバギボウシ）は咲き終わりましたが、今咲いているのは小葉の擬宝珠（コバノギボウシ）。ユリ科の多年草です。

正面ロータリーで咲いているのは高砂百合（タカサゴユリ）。毎年、晩夏に咲きます。

山路の杜鵑草（ヤマジノホトトギス）もユリ科。目立たずひっそりと咲いています。

蘭と名はつくものの、薮蘭（ヤブラン）もユリ科。雑木林の中で、紫の小花をつけます。

蔓穂（ツルボ）もユリ科の多年草。中央図書館の階段の横で見られます。

茗荷（ミョウガ）の根元をよく見ると、花が咲いていることが分かります。薬味や漬け物として食べるのは、花の土台の部分です。

２㎜ほどの小さな花は盗人萩（ヌスビトハギ）。萩と同じマメ科の多年草ですが、萩より少し早く咲き始めます。

水引（ミズヒキ）はタデ科。雑木林の中で咲いています。

釣鐘人参（ツリガネニンジン）の若芽はトトキと呼ばれる山菜。キキョウ科の植物です。

白山菊（シラヤマギク）はキク科。秋にはキク科の花もいろいろと咲き始めます。

暦の上では立秋を迎えました。残暑の中でもキャンパスの草花は、晩夏から初秋へと移る季節の変化を確実に感じ取っているようです。