丹木の歳時記2013　長月　その二

朝夕はめっきり涼しくなり、昼間との気温差が大きくなってきました。

「天高く馬肥ゆる秋」と言いますが、空気が澄む秋は天体観測にもうってつけ。19日には、中秋の名月がキャンパスを照らしました。

中央図書館の前で、彼岸花とも呼ばれる曼殊沙華（マンジュシャゲ）が咲いています。「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますね。

赤に混じって、白花曼殊沙華（シロバナマンジュシャゲ）も見られます。

白い萩も咲き始めました。本学には「白萩寮」という名前の女子寮もあります。

釣舟草（ツリフネソウ）は鳳仙花（ホウセンカ）の近縁種。水辺を好むようです。

目にも鮮やかな紫の実をつけているのは、小紫（コムラサキ）です。

秋は実りの季節。山法師（ヤマボウシ）の実が色づいています。口に含むと甘い味がします。

おおきないがに包まれた栗の実が、上からぽとりと落ちてきました。頭に当たると大変です。

一見すると栗にも見える栃の実。アクが強く、普通に湯がいただけでは食べられません。

秋は、きのこもたくさん顔を出します。ノウタケは確かに脳のような形状をしています。

色鮮やかな卵茸（タマゴタケ）は、見た目と違って毒キノコではありません。

秋の夕日に染まったような赤とんぼを見かけました。

虫の音に耳を傾けながら時には星空を見上げて、秋の夜長を楽しんでみてはいかがでしょうか。