丹木の歳時記2014　葉月　その一

８月も終わりに近づきました。暦の上では処暑を迎え、暑さが収まる季節となりました。キャンパスでは秋の花が咲き始めています。

狐の剃刀（キツネノカミソリ）はヒガンバナ科の多年草。人目につかない場所でひっそりと咲いています。

薮茗荷（ヤブミョウガ）は、ショウガ科の茗荷とは別種の植物。露草（ツユクサ）と同じツユクサ科に属します。

不名誉な名前の臭木（クサギ）。茎や葉に異臭があるとされていますが、花からは良い香りが漂います。

山路の杜鵑草（ヤマジノホトトギス）はユリ科の多年草です。

小葉擬宝珠（コバノギボウシ）の春の若芽は山菜としても知られています。

既に咲き終わりましたが、「平安の庭」では鬼百合（オニユリ）が目を楽しませてくれました。

中央ロータリーでは、高砂百合（タカサゴユリ）が咲いています。

池田記念講堂の裏手で咲く島百日紅（シマサルスベリ）。準絶滅危惧種に指定されています。

普通の百日紅（サルスベリ）も咲いています。

「文学の池」では、蓮がまだ楽しめます。

ピンクの小さな花が並ぶ水引は、進物用の包装に使う紙糸（水引）に見立ててついた名前です。

秋を代表する花である萩も咲き始めました。

植物を通して、晩夏から初秋へと移りゆく季節が感じられます。