丹木の歳時記2014　長月　その一

しばらく雨が続いた後、秋の空気に入れ替わったようです。朝夕は涼しくなり、虫の音も聞こえてきます。今月８日は中秋の名月。晴れるとお月見が楽しめますね。

お月見といえばススキやお団子を思い浮かべますが、南蛮煙管（ナンバンギセル）はススキなどに寄生する植物。葉緑素がありません。

南蛮煙管の近くで釣鐘人参（ツリガネニンジン）を見つけました。トトキと呼ばれる若芽は山菜として知られます。

キャンパスでは、行く夏を惜しむような蝉が鳴いています。一番声が大きいのは、やはりミンミンゼミでしょうか。

ツクツクボウシの鳴き声は、夏の終わりを感じさせます。

小さな梨のようにも見えますが、栃の実です。

栃の実はアクが強いので湯がいただけでは食べられません。

不思議な球体は山法師（ヤマボウシ）の実。赤く熟すと食べられます。

韮（ニラ）は葱（ネギ）の仲間。ニラレバ炒めの材料ですね（笑い）。

蔓穂（ツルボ）はピンクの星がたくさんついているように咲きます。

目に鮮やかな紫色は薮蘭（ヤブラン）です。

露草（ツユクサ）も秋の季語として知られています。

秋風に吹かれながらキャンパスを歩くと、そこかしこで「小さい秋」が見つかります。