丹木の歳時記2014　神無月　その一

二十四節気の寒露を迎えました。野草に冷たい露がつくほど、朝夕の冷え込みが増してくる頃。各地で「この秋一番の冷え込み」という便りも聞かれ、本格的な秋の訪れを感じさせます。

秋明菊（シュウメイギク）はその名の通り菊のように見えますが、キンポウゲ科の植物です。

背高泡立草（セイタカアワダチソウ）はキク科の帰化植物。繁殖力が旺盛なのか、至るところで見られます。

玉簾（タマスダレ）は南アメリカから来た植物です。

路傍に咲く野紺菊（ノコンギク）も秋によく見かけます。

薬師草は黄色い小さな花をたくさんつけます。

アメリカ犬酸漿（イヌホオヅキ）の花の大きさは５～６㎜でしょうか。ナスの花によく似ています。

小さな花といえば盗人萩（ヌスビトハギ）もその一つ。種が泥棒の足跡に似ているのでついた名だそうです。

木萩（キハギ）も萩の一種。萩はマメ科の植物で、花の後には莢（サヤ）ができます。

秋の七草の一つの女郎花（オミナエシ）は黄色い花を咲かせますが、近縁種の男郎花（オトコエシ）には白い花が咲きます

夏の終わり頃に見かける高砂百合（タカサゴユリ）が一輪、まだ頑張って咲いていました。

山茶花（サザンカ）は秋から冬にかけて咲く花。秋の深まりを告げているようです。

今月８日にはワインレッドの月が昇りました。満月が地球の影に覆われておこる皆既月食。地球の大気で太陽の光が屈折し、赤い色がわずかに月に届くためにこのように見えるそうです。