丹木の歳時記2014　師走　その三

冬至を過ぎ、今年も残すところあと僅かとなりました。木々が葉を落としたキャンパスはすっかり冬景色ですが、わずかに紅葉も残っています。

ご存知の通り、今年の冬至は「朔旦（さくたん）冬至」でした。

朔旦（さくたん）とは、ついたちの朝という意味。新月の始まりの日です。ほぼ１９年に一度、冬至と陰暦の 11月1日が重なる日を朔旦（さくたん）冬至といいます。

冬至を境に昼間の時間はだんだん長くなっていきます。一方、月も新月の日から満ちていくため、太陽と月の復活が重なる「朔旦（さくたん）冬至」は縁起の良い日とされています。

次の朔旦（さくたん）冬至は３８年後の２０５２年。その頃、創立８０周年を過ぎた本学がどのような大学になっているか、とても楽しみです。

冬至と言えば柚湯です。本学にも柚子の木が何本かあります。

熟したカリンが落ち葉の上に転がっています。咳止めや喉の痛みなどに効く成分を多く含みます。

柿もわずかに残っています。野鳥にとっては貴重な食料になるでしょう。

木の幹に生えているのは耳のようなキノコは木耳（キクラゲ）。ビタミンDを豊富に含み、干して中華料理に使われます。

薮蘭（ヤブラン）の実が冬の日差しに輝いています。

気温が氷点下になり、空気中の水蒸気が葉っぱなどに接触すると霜になります。

霜柱は土中の水分が凍結し、上方に柱のように伸びて出来ます。

冬鳥のジョウビタキもやってきました。尾を小刻みに振る特徴があるので、すぐに分かります。