丹木の歳時記2015　皐月　その四

山野草に観賞用の園芸品種、いわゆる雑草といわれるものまで、キャンパスには多様な植物が生息しています。普段は何となく見過ごしている草花も、名前や科名を覚えると一層味わいが増します。

正門へ向かう途中の坂道で、虫取撫子（ムシトリナデシコ）が咲いています。「虫取」とは言うものの、食虫植物ではありません。

虫取撫子の側で、苧環（オダマキ）も咲いていました。キンポウゲ科の観賞用の植物です。

こちらは金鳳花（キンポウゲ）。毛莨（ウマノアシガタ）という別名もある有毒植物です。

蛍桜保存会の部室の前で咲いているのは芹葉飛燕草（セリバヒエンソウ）。キンポウゲ科の植物で、葉は芹に、花の形は飛んでいる燕に似ています。ところで今年の本学の蛍は期待できそうでしょうか。

「文学の池」に、ルピナス（マメ科）が植えられていました。「昇り藤（ノボリフジ）」の別名もある北アメリカの植物ですが、外から植物を持ち込むことは生態系への十分な配慮が必要になります。

「文学の池」では、赤詰草（アカツメクサ）、白詰草（シロツメクサ）が咲き始めています。どちらもヨーロッパ原産のマメ科の植物です。

「文学の池」では、赤詰草（アカツメクサ）、白詰草（シロツメクサ）が咲き始めています。どちらもヨーロッパ原産のマメ科の植物です。

赤花夕化粧（アカバナユウゲショウ）は、アカバナ科。日本的な風情のある名前ですが、原産地は南アメリカです。

庭石菖（ニワゼキショウ）はアヤメ科。北アメリカ原産の帰化植物です。

苦菜（ニガナ）はキク科の多年草。まだ食してみてはいませんが、きっとその名の通り苦いのでしょう（笑）。

地縛り（ジシバリ）もキク科。岩苦菜（イワニガナ）という別名があります。

タンポポにも似ていますが、こちらは大地縛り（オオジシバリ）。地縛り（ジシバリ）の大型のものです。