丹木の歳時記2015　水無月　その三

一年で昼間の時間が一番長くなる夏至を過ぎました。本格的な夏の到来もすぐそこ。「文学の池」では蓮が咲き始めています。

ミセススローカムという品種です。その名が示す通りスローカム氏によって作り出されました。

「舞姫蓮（まいひれん）」は、日本の「大賀蓮」とアメリカの黄花ハス「王子蓮」の交配種。2006年創部の学生サークル「蓮保存会ゆずりは」のメンバーが育ててくれています。

大葉擬宝珠（オオバギボウシ）はユリ科の多年草。春の若芽は「うるい」という山菜として知られています。

中央図書館の前では野萓草（ノカンゾウ）が咲いています。こちらもユリ科の多年草です。

螺旋状に小さな花をつけるのは捩花（ネジバナ）。ラン科の多年草で捩摺（モジズリ）という別名もあります。

未央柳（ビョウヤナギ）はオトギリソウ科。近似種に金糸梅（キンシバイ）もあります。どちらも中国原産の植物です。

クマツヅラ科の紫式部（ムラサキシキブ）は芳しい香りを漂わせます。秋には美しい実がなります。

半夏生（ハンゲショウ）は「ニューロワール」の側で咲いています。ちなみに夏至から数えて１１日目を半夏生と言い、今年は７月２日に当たります。

本部棟の側で咲く合歓木（ネムノキ）はマメ科の植物。美しいピンクの毛は雄しべです。

山桃（ヤマモモ）の実がたわわに実っています。甘酸っぱい実は食べられます。

毎年この時期に紹介しているタコウインナー。お弁当のおかずの定番です。

タコウインナーの正体は柘榴（ザクロ）の花。地面に落ちたものを並べて撮影したものです。