丹木の歳時記2015　神無月　その四

北国からは一足早い初雪や紅葉の便りが聞かれます。昼間は上着なしで過ごせる東京でも、朝晩は冷え込む季節となりました。

昆虫の姿は少なくなりましたが、「文学の池」ではモンシロチョウによく似た条黒白蝶（スジグロシロチョウ）が羽を休めています。

サルトリイバラは雌雄異株なので、実をつけているのは雌株です。葉は柏餅を包む柏（カシワ）の葉の代わりとして用いられます。

美しい紫の実は紫式部（ムラサキシキブ）。６月頃に咲く花には芳香があります。

野茨（ノイバラ）はバラ科の蔓性低木で棘があります。５月頃に白い花を咲かせます。

５００円玉ほどの大きさの姫林檎（ヒメリンゴ）の実は甘酸っぱい味がします。

豆柿（マメガキ）の大きさは銀杏（ギンナン）と同じくらい。食べても甘くはありません。

烏瓜（カラスウリ）は雌雄異株。夏の夜に美しい白い花を咲かせます。

秋になるとよく見かける黄色のハートマーク。その正体は山芋（ヤマノイモ）の葉です。

山芋（ヤマノイモ）の葉の付け根には零余子（むかご）がなります。大きさは1～1.5㎝ほど。お米と一緒に炊くと美味しいムカゴ御飯ができます。

犬蓼（イヌタデ）もあちこちで見られます。アカマンマとも呼ばれます。

高野箒（コウヤボウキ）はキク科の落葉低木。高野山で茎を集めて箒にしたことからついた名前です。

柏葉白熊（カシワバハグマ）の花は高野箒に、葉は柏に似ています。キク科コウヤボウキ属の植物です。