創価大学ニュース「SUN」107号 2020 Autumn

10 「すべての人に健康と福祉を」 【SDGs3】  発達障害の方々が一般企業に就職するために必要な力を身 につける施設「ウィング・ビート」で勤務しています。  ビジネススクールのような環境で、ビジネススキルの習得や、 上手なコミュニケーションの取り方を訓練していきます。最終的 にご自身の「得意なこと」「苦手なこと」を整理し、その方に合う 環境の職場を一緒に探し、就職を支援します。  私たちのサポートは、利用者の職の可能性を広げるもので す。活動を止めてしまうことは、利用者の未来、そして社会の未 来にとっての損失となるため、緊急事態宣言下でも、就職に活 かせるホームワークを渡したうえで、1日に2回ほど電話をして話 をするといった対応をしていました。 一人ひとりの心がけで、安心の輪は広がる。  夏季休業期間に児童養護施設での実習を体験し、「絶対に閉 まってはいけない福祉施設がある」ということを改めて知りまし た。子どもたちの衣食住をサポートする施設は、緊急事態宣言 下でも活動を停止することはできません。一方で、施設で感じた のは、感染予防対策を徹底することの大切さです。一人ひとりの 文学部3年 長岡 孝一 さん 努力で感染拡大を防げば、最前線で働いている皆さんが安心し て活動を続けられる。実習では、子どもたちにもそういったこと を説明しながら、手洗いやうがいを徹底させました。私自身がそ うだったように、多くの人にも社会福祉の現場のリアルを知って 理解を深めてもらえたら、安心の輪は広げられると思います。 社会福祉を前進させるのは、「知ろう」とする行動。  さらに、利用者が現場を体験する外部実習は、自己理解を深 める貴重な機会です。まだまだ新型コロナウイルス対策が求め られる状況においても、変わらずに機会を与えてくれる事業者さ まも多くいらっしゃいました。  コロナ禍のなかにおいても、継続的に利用者を支援していく ためには、障害者とひとくくりにするのではなく、1対1の関係性 で相手を理解していくことが重要であると改めて感じました。 インターネットで障害者支援について調べたり、ボランティアに 参加したりすることによって、障害者の方が持つ可能性を身近に 感じてほしいです。そうして理解が広がることで、障害者の方が活 躍できる機会が増えていけば、社会は前進していくと思います。 社会福祉法人 電機神奈川福祉センター 勤務 文学部 2019年卒業 45期生 大谷 博志 さん 社会 Focus 創大 2 福祉 【SDGs10】 「人や国の不平等をなくそう」 Action for  FUTURE SUN107 2020 Autumn

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