08 Soka Univ. News −−ここ数年、創大生一人ひとりが力を付け ているのを感じます。 そうですね、例えばGCP(グローバル・シ ティズンシップ・プログラム)の学生は、授 業で英語力を徹底して磨き、2年生、3年生 になると国際会議で海外の意欲の高い学 生と接する機会を得ています。その中で、 創大生は自分たちの問題解決能力やチー ムワーク力は決して海外の学生に負けて いないと実感するようです。もちろん課題 も見つかるが、自信も得る。そうして世界の 一流の人材に触れて帰ってきた学生がそ れを周りの学生に伝え、さらに後輩たちが 自分もそうしたいという意欲を抱くという、 いい循環になっています。 −−創大の特徴的な取り組みについて、具 体的に説明をお願いします。 2008年に文部科学省の中央教育審議 会答申で、「知識・理解」「汎用的技能」「態 度・志向性」「総合的な学習経験と創造的 思考力」という4つの観点が示されまし た。それを受けて創大では、2010年度に 共通科目のラーニング・アウトカムズ(学 習成果)を決定。2016年度には、ディプロ マ・ポリシー(学位授与の方針)を見直すこ とになり、創大の特徴として国際性、創造 性を挙げました。かねてより、創造的世界 市民の育成を掲げてきましたが、その取り 組みが評価され、文部科学省「スーパーグ ローバル大学創成支援」に採択されるな ど、国際性と創造性は創大の大きな特徴 です。 −−教育の成果の「見える化」はどのように しているのでしょうか? 各学部の特徴をふまえて3つのポリシー を作り直しました。ディプロマ・ポリシーの 達成に向け、カリキュラム・ポリシーを作 成。共通科目と6学部は来年度から、理工 学部と看護学部は2019年度から新しいカ リキュラムを実施する準備をしています。 各学部のディプロマ・ポリシーがそれぞれ の科目でどう達成されたのかをチェックす るリストも作成し始めています。 −−学生自身はどのようにチェックし、改善 していくのでしょうか? 共通科目が掲げる8つのラーニング・ア ウトカムズを科目ごとに3つを取り上げ、 シラバスに明記しているので、学生は、そ れぞれの科目の役割、位置づけを意識し て勉強することができます。 また、共通科目では、シラバスで到達目 標を掲げ実際にどの程度到達できたか を、教員がチェックし改善するための「自 己評価報告書」を作成してきました。これ を今年度から専門科目にも広げました。 さらに、学生の成長をはかる取り組みを 始めています。一つは直接評価で、例えば 卒業論文が目標に達成しているか、もう一 つは間接評価で、学生自身が卒業時に ディプロマ・ポリシーを達成したと感じて いるか。学生が成長したという実感を見え る化し、その個性を生かして成長できるよ うにしたい。それが創価大学の"質の保証" に繋がるのだと思います。 −−開学以来掲げてきた学生第一主義が、 今、また新しい段階に入ったと感じます。 創大は創造的世界市民の育成を掲げて います。来年度からは共通科目に「世界市 民教育科目群」がスタートし、必修科目に なります。今までGCPや国際教養学部の学 生を対象にしていた世界市民教育を、全 学生に展開していきます。これは、日本の 高等教育のモデルになりうるものだと考え ています。 教務部長 西浦教授に聞く“創大生、実力アップの背景” P r o f i l e 西浦昭雄さん Akio Nishiura 経済学部教授。教務部長、GCPディレクター。 専門は開発経済学、アフリカの産業・企業研究。
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