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2014/02/12

創大初となる大手化学メーカー総合職に内定。短大で自分の可能性を広げることができました。

矢野 英子さん / 現代ビジネス学科 2012年卒 / 創価大学教育学部4年

大分県の定時制高校で学び、創価女子短期大学へ進学。短大で鍛えの「青春二歳」を過ごし、創価大学へ編入学。この春より創大初となる大手化学メーカー総合職としてスタートを切る、矢野英子さん。彼女に短大の魅力を語って頂きました。

高校生の時の思い出を聞かせて下さい。

弁論大会・大分県予選会表彰式にて
弁論大会・大分県予選会表彰式にて
そうですね。ずっと担任をしてくださった先生と、クラスメイトとの出会いです。生まれつき病気がちで体に障がいを抱えていたため、体力面を考慮し、定時制高校で4年間学びました。入学当初は、荒れ放題の環境に驚き、ショックを隠し切れませんでした。しかし次第にわかってきたのは、定時制には、様々な事情を抱えた人がたくさんいるという事実でした。自分自身と真剣に向き合い、努力しているクラスメイトの姿から、「私も自分らしく、ありのままにがんばろう」と思えるようになりました。クラスメイトみんなへの感謝を伝えた、定時制・通信制生徒対象の弁論大会では、全国大会に出場ができ、さらには日本一の文部科学大臣賞までいただくことができました。

短大を目指した理由は何ですか。

もともと創大を志望していましたが、姉が短大24期として入学し、成長していく姿や、短大の魅力を語ってもらううちに、「私も短大に行きたい!短大も創大も絶対両方行こう!」と、目指すようになりました。しかし病気のため、小中学校を欠席しがちだった私は、勉強の基礎がほとんどできておらず、受験勉強は、百マス計算や英検3級からのスタートでしたが、先生方の全面的な協力のもと最大限の努力を重ね、短大を公募推薦入試で合格することができ、短大26期として入学することができました。

どのような短大時代を過ごされましたか。

短大受験部のみなさんと
短大受験部のみなさんと
がむしゃらで必死だったと思います。入学当初は、周りのみんながキラキラしているように見えて、焦ったり落ち込んだりしていましたが、だからこそ、自分らしく挑戦し続ける姿勢も、短大で学ぶことが出来たと思います。短大2年間で、特に自分を成長させてくれたのは、受験部の存在です。公募推薦入試当日、先輩方が励ましてくださった感動が忘れられず、迷わず入部しました。「創立者と受験生のパイプ役」という自覚のもと、主に受験生激励に携わらせていただきました。先輩からしてもらった以上のことを後輩たちに返していきたいとの思いで、受験生の相談に乗ったり、電話やメール、また色紙を送るなどして、激励させていただきました。受験生の存在は、私にとって大きく、その挑戦する姿から、私の方が励まされる思いでした。とにかく姉から聞いていた以上に、短大での2年間は、授業、クラブ活動、白鳥祭、ゼミなど、一つひとつが自分にとって大きく、自身を鍛えてくれる最高の環境であり、最高に充実した時間でした。

創大教育学部へ編入を志望した理由は何ですか。

創大教育学部のゼミのみなさんと
創大教育学部のゼミのみなさんと
人間同士の関わりがある限り、その根底となる教育学や心理学を学んでみたいとの思いから、教育学部教育学科を志望しました。しかし短大からの推薦枠は3人という狭さでしたので、正直不安でした。「何のために創大に行くのか」「創立者のもとで、さらに2年間過ごすとは、一体どういうことか」という問いを、自分に問い続けました。そして「人のため、社会のために、力をつける」「さらに2年間、自分の可能性を広げるために行く」と、編入への想いが確実なものに変わり始めた瞬間、心のもやもやが一気に晴れました。その後、念願の教育学部教育学科の推薦編入学を勝ち取ることができ、「短大も創大も絶対両方行く」という短大入学前からの目標を、達成することができました。2度目の入学式に参加させていただくことができ、本当に感謝の想いでいっぱいです。

創大に行った時に戸惑ったことはありませんでしたか。

留学先の韓国人の友人と
留学先の韓国人の友人と
まず、人数が短大よりはるかに多いことに戸惑いました。短大は人数も少ない上に、常に同じ校舎内で授業をするため、短大生同士は自然に顔見知りになるし、みんな友達のような感覚が当たり前でしたが、創大は人数も多い上に、授業も様々な校舎であるため、当たり前ですが、「キャンパスは知らない人がこんなにたくさんいるのか」と驚きました(笑)。また女性だけでなく、男性がいる環境も、はじめは慣れませんでしたが、様々触発を受け、視野も広がりました。人間関係の幅が一気に広がり、短大入学時から目標であった、47都道府県に友達をつくるという目標も、編入してから達成することができました!また、念願の韓国への短期留学も果たすことができ、自分の世界観をさらに広げることができました。一方で3年次編入なので、1,2年次の単位も取得しないとならないため、授業数と課題の多さに追われ、また初めて学ぶ分野であったために、大変苦労をしました。環境にも慣れない、勉強もついていくのがやっと。自分の力のなさを痛感し、悩み苦しむ日が続きましたが、ゼミやサークルの仲間など、本当にたくさんの人に支えていただきました。特に支えとなってくれたのは、共に戦い、励まし合った短大からの編入生の存在でしたね。

就職活動の際のエピソードを教えて下さい。

創大への編入が決まる前に、短大の学生課に進路相談に行った際、公務員や民間就職など、様々迷いがあった私に対して、「進路を決めるのは、方法論ではない。自分の人生を使って、どういう生き方をしていくのかを定めないと、どこにいったって同じだよ。」とアドバイスいただき、就活中は、この言葉を常に意識して取り組みました。「励ましの人として生きること。恩返しの人生を生きること。」この二つを叶えられる人生を生きたいと思い、障がい者枠で就活をスタート。短大生・創大生・病気の人の希望になりたいと、企業研究や面接対策を徹底して行ったり、OBOG訪問をしたり、キャリアセンターやハローワークに頻繁に通うなど、できることはとにかくやり抜きました。最終的に、創大初となる大手化学メーカーより、総合職の内定をいただくことができました!就活中は何度も失敗し、常に弱い自分との葛藤でしたが、就職活動を通して多くのことを学ぶことができたと、確信をもって言えます。多くの出会いに恵まれたこと、自信がもてるようになったこと、苦手へ挑戦する勇気、社会勉強、創立者や先輩後輩や友人など、支えてくれる人の存在…まだまだあります。感謝の思いは尽きません!社会で光る人材となって、母校に恩返ししてまいります。そして、生涯「励ましの人」として、報恩の人生を生き抜いてまいります!

短大受験生にメッセージをお願いします

短大時代の友人と
短大時代の友人と
短大受験を決意してくれて、本当にありがとうございます。目標とする姉たち(先輩)がいること、最高の同期がいること、自分を勇気づけてくれる妹たち(後輩)がいること、短大には、どれをとっても自慢できる、世界一の「姉妹」の繋がりがあります。どんな壁にぶつかっても、常に創立者の真心に包まれながら、「姉妹」で励まし合いながら、全てを乗り越えることができました。女性教育の最高学府である短大に、皆さんが縁されることを心待ちにしています。
矢野 英子 Yano Eiko
おススメの本:ネガポ辞典
おススメの映画:あらしのよるに
特技:大分弁を貫くこと
ページ公開日:2014/02/12