池田文庫開設25周年を迎えて ― 開設25周年記念特別展の開催
図書館長・法学部 教授 池田 秀彦
通教生の皆さんこんにちは。日々、仕事、家事など様々お忙しい中、研鑽に励まれていると思います。
創価大学付属図書館は、本年、『池田文庫』開設25周年の佳節を迎えることができました。これを記念して図書館では『池田文庫開設25周年記念特別展』を11月4日から12月4日まで、中央図書館1階で開催することになりました。
特別展では、創立者の『若き日の読書』をテーマに掲げ、創立者が若き日に読書記録を綴った「読書ノート」の表紙(「雑記帳」複製)、感銘を受けた本の文章を置き写した紙面(複製)を初公開いたします。展示内容は、『若き日の読書』特別展示、池田文庫の歴史、池田文庫図書の紹介、創立者御揮毫入り図書、戸田大学の教材(一部)です。
『池田文庫』は、附属図書館にとって永遠の財産です。この機会に改めて開設の経緯を確認しておきたいと思います。
創立者は、1993年7月3日に開催された「第22回創価大学滝山祭記念フェスティバル」のスピーチにおいて、ガーナの建国の父といわれるエンマルク初代大統領の青年時代について話をされ、大統領はアフリカの社会制度の変革のため経済的に大変な中、アメリカで真剣に学び、「食堂でアルバイトをしたり、靴磨きや船のボーイをするなど、働きながら勉強した。皆さんの中にも、同じような境遇の人がいると思う。若き日に苦労を積んでこそ、偉大な成長がある。<屋根裏部屋で苦学した人のなかから世界的指導者が現れる>という」「苦労を避けて、幸福を求めても、それは全部<幻>である」と語られ、学生の一層の成長と活躍を期待されました。そして続けて『池田文庫』の設置について次のように提案されました。
「15歳のときから集めた本が約7万冊にのぼっている。本だけは我が子のように大切にしてきた。それらの中には、戦時中、防空壕に入れて守ったため、かなり痛んでいるものもある。その7万冊の本を創価大学に寄贈したい。1冊1冊の本が、私にとって多くの思い出が込められている。どうか、読書と研鑽に役立てていただければと思う」
創立者の創大生への深く限りない慈愛と期待の込められた『池田文庫』です。これを機会に創立者の学問・読書への思いを深く感じ取り、読書・勉学に励んでいきたいと思います。
+.――゜+.――゜+.――゜
新しく学光ポータル「学修支援だより」
が開設されました!
皆様の感想をお寄せください。
Email:tk-gakkou@soka.ac.jp
+.――゜+.――゜+.――゜