「生命力を湛えて、仲間と挑戦の1年に」
看護学部長・教授 本田 優子
通教生の皆さま、希望溢れる令和5年の開幕おめでとうございます。元気よくスタートを切られたことと思います。生命力を満々と湛えて、自身の目標達成に向けて頑張って頂きたいと念願いたします。
さて、私が常に唱え、心の底に置いている創立者の励ましがあります。それは、「私は 雨に打たれても 毅然と咲く花だ! 仲間たちに微笑みを 分けてあげよう! 強くあれ 強くあれ! それが幸福の宮殿を開く 第一の合言葉だ」です。毎日元気に生きている喜びと共に、苦労も多い日々の中で、強くあること、心が負けないことが第一であると教えてくださっております。通教生の皆様が、社会、家庭、近隣友好すべてに挑戦しながら、さらに勉学に励まれていること、最大に尊敬すると共に、身近な方々にとっても希望の存在となっていることと思います。
私の地元にも壮年の通教生の方がおられました。タクシーの運転手をされ、奥様を亡くされた後は団地に一人暮らしでしたが、いつもにこやかで、地域の方を和ませてくださっておりました。ある時、腹部に腫瘍が見つかり悪性であることが判明しました。しばらくは抗がん剤の点滴で通院されていましたが、とうとう医師からこれ以上の治療方法は無い、と伝えられ、ショックを隠せずにいらっしゃいました。私は何としても生命力を湧かせて病に勝ってほしい、と看護師の先輩から頂いていた闘病体験の記事をいくつも用意して、その方に渡し、必死で治癒を願っていました。その方も記事を読んで闘病の姿勢が変わったとのことで、負けないと決意されていました。そして数ケ月経った頃、腫瘍が小さくなったとの報告があり、管理の仕事に再就職され、元気に地域活動に参加されるようになったのです。医師からは、こんなステージ4の患者で、元の生活に戻った人は見たことが無い、と驚かれたと、誇らしげに満面の笑顔で報告してくださいました。私が本学に赴任する時には、色紙に「素敵な笑顔忘れません。僕が今日元気に生きているのも貴方のおかげです。創大でお会いできるのを楽しみにしています。」と贈ってくださいました。
負けない心で、病気に立ち向かっておられる方もいらっしゃると思います。本当に体調が優れない時は無理せず、睡眠学習も効果的と捉えて価値的な生活をお願いします。2019年にご来学された尊敬するイギリスの著名な看護師、クレア・バーチンガー博士は、このように励ましてくださいました。「誰一人として『孤独』にしてはいけない。身は離れていても心は近くなれた、一つになれたという、価値の創造が問われているのではないでしょうか。」と。通教生の皆様の共育の支え合いが、一人ひとりの生きる力を引き出し、平和と挑戦への力になると確信いたします。
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