今年度の学修支援を振り返って
学修支援推進室 室長・文学部 教授 髙橋 正
コロナ禍が3年目に入り、オンライン授業が軌道に乗り始めました。 この3年で、教職員の皆さんの並々ならぬご尽力により、急速にITC化を進めることができました。 今年度は夏期スクーリングを対面で行うべく準備を進めてきましたが、新型コロナウィルスの第7波の中で、急遽、オンライン授業に変更となり、多くの通教生は残念な思いをされたことと思います。 このような不安定な状況のもとでも、向学心を燃やしつづけて、勉学に励んでこられた通教生の皆様を心から賞賛いたします。
今年度の4月から6月にかけて、全国の主要都市で、対面とオンラインで行われた新入生ガイダンスの際に、レポート作成講義を開催しました。 入門タイプの講義を行いましたが、対面では133名、オンラインでは351名、合計すると484名もの多くの新入生が受講しました。 受講後のアンケートによると、7割以上の新入生が「非常に満足した」と「満足」と回答しています。 「勉強の仕方やレポート作成の構成が理解できた」という声が聞かれる一方で、約4分の1弱の学生は、「どちらでもない」と回答しており、今後、さらに、分かりやすい講義を心がけていきたいと思います。
夏期スクーリングでは、対面で授業が行われれば、レポート作成講義を行う予定でした。しかし、オンラインに変更になったために、対面のレポート作成講義は中止となりました。 それに代えて、WEBレポート作成講義の視聴を案内しました。 その結果、スクーリング期間中に722回のログインがあり、多くの学生がレポート作成講義を学んだようであります。
7月と10月の科目試験の際にも、各地方で、7月はAタイプのレポート作成講義に71名の申込があり、10月は55名の申込があり、Bタイプの作成講義を実施しました。 来年度は、対面での科目試験が行われないために、対面でのレポート作成講義は行いませんが、科目試験の前日の土曜日にオンラインでレポート作成講義を行う予定です。
タイプ別のレポート作成講義は、「通教 学光ポータル」の中の「WEBレポート作成講義映像」で視聴することができます。 この4月から8月末までのこの講義にアクセスした実人数は1080名でした。時間や場所に縛られないで勉強できる講義映像をぜひ利用してください。
機関紙『学光』に2015年より連載を続けてきた「自立学習入門講座」が、2022年3月で約60本となりました。 今年度は、それら講座をテーマごとに分類して、レポートの作成過程に準じた順序にまとめ、副教材として「学光ポータル」に掲載しました。 良いレポートを作成するためにぜひこの副教材を折に触れて参照してください。
さらに、これまでに発表してきたこの入門講座をテーマごとに、コンパクトにまとめて、「自立学習入門セレクション」と銘打って、今年度より機関紙『学光』に掲載ました。 冊子の『学光』春夏号では、「全体を俯瞰する読み方」を掲載して、文章の全体像をつかむ読み方を学びました。 秋号では「テキストの内容を十分に理解するための情報整理術とは」というテーマで、読書メモや読書カードの有用性とその作成の仕方について収録しています。 冬号では、「情報検索の方法と手順」を掲載しました。
学光ポータルの「支援室だより」の「支援室コーナー」では、5月より次のような記事を掲載しています。 ぜひ、ご活用してください。
学光ポータル「支援室だより」の「自立学習入門講座」のコーナーでは、つぎのような記事を読むことができます。 日頃のレポート作成やテキストの学習に役に立つ内容となっています。ぜひ、参考にしてください。
2022年度上半期は4月から7月にかけて、教員による学修相談を行いました。 2年前に学修相談のさらなる充実を図るために、教員ごとに、それぞれの先生が対応できる質問項目をあらかじめ明示して、質問に的確に回答できるようにして実施しています。 一人最大30分の時間をかけることができるので、納得がいくまで質問できるようになっています。 上半期の申し込み数は95件で、日本語教育やレポートの書き方などに関する相談がありました。 学生の皆さんは、何か疑問があれば気軽に相談していただけたらと思います。
学修支援推進室の支援活動は、教職員はじめ、全国の指導員や副指導員、さらに、光友会の役員などによって支えられています。 これからも、皆さんの学修支援を精一杯取り組んで参ります。 そのためにも、学修の中で行うアンケートの回答内容や皆さんからのご意見を真摯に受け止めて、支援活動の充実をはかって参ります。 今後ともご協力の程をよろしくお願いします。
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