学は光 学ぶ喜び!
教育学部教育学科 1998年度卒業
星 千尋 さん (大阪府八尾市在住)
歌 手
私は43歳から5年間、通教で学ばせて頂きました。高校生の時に、突発性貧血血小板減少症になり、学校は休みがち。進学どころではありませんでした。やっとの思いで卒業しましたが、向学心は高まるばかり。25歳で病状が落ち着き、27歳で結婚し福島から大阪へやって来ました。3人の子供に恵まれ、長女、長男が関西創価学園で学び、成長していく姿に、私も創価教育を学びたいと思うようになりました。13年間寝たきりの母を見送り、どこか穴の空いたような気持ちを吹っ切るように、勉学に励みました。子育てで経験した事が学問として、論理づけられる事に目の覚めるような新鮮な気持ちでいっぱいになり、学ぶ事の素晴らしさを実感。あっという間の4年7か月でした。
スクーリングに通った事、若い学友と一緒に机を並べ2段ベッドでの慣れない生活など、初めての経験に戸惑いもありましたが、世界中から集う仲間が居ると思うと、力が沸き上がりました。沖縄の残波で行われたスキューバダイビングは生涯忘れる事ができません。今でもダイビングをしています。
卒業してからも学ぶ事への情熱は消えません。10年前に初めて中国で日本語を教えている友人の要請で、江西省南昌市を訪問。大学で公演をした時、「どこの音楽大学で学ばれましたか?」との質問に、「創価大学の通信教育学部です」と答えました。翌日から待遇が一変。黒塗りの車、通訳付きで、買い物から観光まで付いて来てくれるのです。「どうしてですか?」と聞くと、「創価大学は、池田先生の創られた大学です。そこの卒業生は大切なお客様です」と言うではありませんか!創立者が築いて下さった、中日友好の絆を心の底から実感させて頂きました。
以来10年間で6回中国を訪問し、上海万博や人民大会堂、内モンゴルなどで、歌わせて頂きました。今年の春節では、京都大学留学生春節パーティーや、天王寺公園春節祭などに出演しました。ケニアへも3回訪問し、今は亡きマータイ博士から「もったいない」という言葉を世界共通語にするために歌を進呈し、文化交流会もナイロビ、モンバサ、マサイ等で行いました。
成人した我が家の子供達も、私が深夜に通教のレポートを書いている姿を見て、大人になってから苦労するより今のうち勉強しようと思ったようで、しっかり勉強する癖ができたようです。子供に勉強しろという前に、まず母親の学ぶ姿を見せる事が一番大事なように思います。67歳の今でも英語、中国語、フルス(瓢箪笛)などを学び、国際交流に励む毎日です。
学ぶ事の楽しさを教えて頂いた通教に、心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
ページ公開日:2018年04月24日 14時20分