1930年の11月18日を期して、牧口先生は愛 弟子の戸田先生と共に、「子どもの幸福」こそ を根本の目的とする創価教育を宣言されまし た。国家主義の教育に社会が覆おおわれる中で、目 の前の若き命に最も幸福な人生を断じて歩ま せたい、一人たりとも絶対に不幸にしてはなら ないという溢あふれるばかりの大慈愛から一切を 出発されたのです。 それは、あらゆる人の生命に最極の価値創造の 智慧が具わっており、その智慧を開き、示し、 悟さとらしめ、入い らしめていくという、人間への信 頼と尊敬に満ちた深しんえん遠なる教育哲学に立りっきゃく脚し ておりました。 『創価大学50年の歴史』「発刊に寄せて」p.3 いかなる試練の挑戦にも逞たくましく応戦し、新たな 価値創造を成し遂げゆく生命であります。 私たちが幾たびとなく歌い上げてきた学生歌 には― 「誰がために 人間の道 学ぶかな」 「誰がために 平和の要とりで塞 築きたる」 「誰がために 生いのち命の真まこと 求むかな」 とあります。 わが創価の同窓たちは、何よりも「民衆」の幸 福のためにと、確固たる目的観をもって、「創 造的生命」の太陽を昇らせ、青春と社会の苦難 に挑んできました。 『創価大学50年の歴史』「発刊に寄せて」p.5 創立者 池田大作先生は、牧口常三郎先生の精神を継承した戸田城聖先生を師匠とし、創価大 学の創立を実現した。創立者は『創価大学50年の歴史』において、次のように述べている。 創価教育の原点 創価大学の創立 『創価教育学体系・第一巻』(教育学組織論・教育目的論)で牧口常三郎先生は、創価教育学を「人生の目 的たる価値を創造し得る人材を養成する方法の知識体系」と定義し、「人間には物質を創造する力はない。 吾々が創造し得るものは価値のみである。いわゆる価値ある人格とは価値創造力の豊かなるものを意味 する。この人格の価値を高めんとするのが教育の目的で、此の目的を達成する適当な手段を闡せんめい明せんと するのが創価教育学の期する所である」とした。そして、教育の目的について、「教育の目的たるべき文 化生活の円満なる遂行を、如実に言ひ表はす語は幸福以外にはないであらう。これは吾々が数十年来の 経験からも思索からも、これこそ総ての人の希望する人生の目的を最も現実的に、率直に表現したもの で、而し かも妥当なるものであると信ずるのである。即ち被教育者をして幸福なる生活を遂げしめる様に 指導するのが教育である」と述べた。 同書には、田辺寿利・新渡戸稲造・柳田国男の各人による 序が掲載され、犬養毅が揮毫を寄せた。新渡戸は「君の創 価教育学は、余の久しく期待したる我が日本人が生んだ 日本人の教育学説であり、而しかも現代人が其の誕生を久し く待望せし名著であると信ずる」と高く評価した。 『創価大学50年の歴史』p.26 41
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