創価大学ニュース「SUN」101号 2019 Spring

06 学 問 探 訪 ジョナサン・ ルックハースト准教授 【 国際平和学研究科所属 】 G20は、各国政府だけでなく、 世界中の市民のアイデアが集まる場です。 「本年(2019年)6月に大阪で開催される G20は、皆さんご存じの通り、主要国の首 脳が集まり、経済問題を中心に世界の明 日を議論する場です。今回のG20では、 気候変動と貿易問題がテーマになるとみ られています。主催国のリーダーとして、 安倍首相がどんな指針を世界に示すこと ができるのか、注目ですね。さらにもう一 つ、皆さんに関心を持っていただきたいポ イントがあります。それは、G20のエン ゲージメント・グループの活動です」  こう語るのは、国際平和学研究科の ジョナサン・ルックハースト准教授(平和 問題研究所・プロジェクトリーダー)。G20 大阪に先立ち、創価大学で昨年12月に開 催され、国内外から外交官、研究者、実務 家ら約30名が集まった「G20研究会議」 を取りまとめたG20研究の第一人者です。 「G20のエンゲージメント・グループは、各 国政府とは独立した団体が主催する研 究グループのこと。シンクタンクや学術界 による『THINK 20』、女性団体が中心の 『WOMEN 20』、労働組合が中心の 『LABOUR 20』、そして各国の30歳以下 の代表者が集まる『YOUTH 20』など多岐 にわたるグループがあり、多様な立場から 国際課題の解決の糸口を探し出し、各国 政府に政策提言しているのです。その中に は、『男女間の経済的公平性』や『SDGs』 といった身近なテーマも含まれています。 つまり、エンゲージメント・グループを介す ることで、参加国のみならず、不参加国の 人々のアイデアもG20に反映されるので す。全世界的な声が集まる場所であること が、私がG20を研究する理由の一つです」 ◀ ルックハースト准教授 の2冊の著書は、「G20」 を通して、「グローバル ガバナンス」のより広い 見方を教授する。 File 19 創大の C20 B20 S20 Y20 W20 L20 T20 G20 BUSINESS 20 CIVIL 20 LABOUR 20 THINK 20 WOMEN 20 YOUTH 20 SCIENCE 20 [科学] [30歳以下] [女性] [労働組合] [市民社会] [ビジネス] [シンクタンク ・学術界] G20とエンゲージメント・グループの 関係性  G20大阪の開催が近づくにつれて、 ニュースなどで関連情報を目にすること も多くなるでしょう。この機会にさらに踏 み込んで、G20で何が起こっているのか、 そして何が重要なのかを考えてほしいと、 ルックハースト准教授は語ります。 「G20のエンゲージメント・グループに興 味を持った方は、ぜひWebの検索エンジ ンなどで『T20 Japan』、『C20 Japan』、 『W20 Japan』と検索をしてみてください。 各エンゲージメント・グループは公式の広 報チャンネルを持っています。そこからは、 情報収集だけではなく、NGOの関係者や 研究者と交流することもできるはずです。 さらに、創価大学から毎年日本代表として 参加している『Girls20』は、『Y20』と連携 したプログラムです。そうしたプログラムに 興味を持って参加するのもいいでしょう。も ちろん学内では私が、G20の専門家として、 皆さんの質問を待っていますよ」 エンゲージメント・ グループ G20 政策提言 (共同声明文) 09 [ テーマ ] G20 Associate Professor Jonathan Luckhurst

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