創価大学ニュース「SUN」102号 2019 Summer

06 学 問 探 訪 エドウィン アロイアウ教授 【 経済学部 】 英語上達の近道は、「英語で考える」習慣を持つこと。 毎日10分のトレーニングで手に入ります。 「英語を上達させるのによい教科書はあ りませんか?という質問をよく受けます が、その答えはNO。英語を使いこなすに は、知識を学ぶ『INPUT』だけでなく、いく つもの知識をつなぎ文章を組み立てる 『処理』、発信する『OUTPUT』という3つ のステップがあります。日本人は、これま での教育・勉強でINPUTは十分なのです が、処理・OUTPUTの2つの経験が足り ないと感じています。それは、よい教科書 に出会ったからといって克服できるもの ではありません」  そう語るのは、語学教育法を研究する エドウィン・アロイアウ教授です。本学の 経済学部では、経済学の知識と国際コ ミュニケーション能力を持った人材を育 成する特別プログラム「インターナショナ ル・プログラム(IP)」を行っています。エド ウィン教授は、IPの英語クラスを担当し、 学生に実践英語を教えています。 「処理とOUTPUTの経験が足りないと、 英語でコミュニケーションを取るときに、 日本語で文章を考え、それを英語に翻訳 するというプロセスを頭の中で行います。 そうすると、英語で考え、発信するネイ ティブスピーカーのスピードに当然ついて いけません。  そこで、私のクラスでは、英語で考える 習慣をつけるための訓練として『QUICK WRITE』という手法を用いています。これ は、誰もが生活の中に取り入れられる勉 強法です」 「QUICKWRITE」は、10分間に、文法や 単語の間違いといった質にはこだわらず、 自分の考えを英語で何ワード書けるかに こだわるトレーニング。辞書を使わず、ひ たすら頭の中から知識を引き出します。経 済学部のIPでは、「QUICKWRITE」を毎 日行っています。 「最初は100語にも満たない学生が多 いのですが、1セメスター、毎日続けるこ とで350語も書けるように。日本語から File 20 創大の 語学習得のステップ 英語へと翻訳するとそれだけ、スピー ドがダウンしてしまいます。だから、 『QUICKWRITE』を続けると、自然と書い ている間は英語で考えられるようになる のです。英語で考えられるようになると、 英語でのレポートも、すらすらと書けるよ うになります。  さらに生きた英語は、日本にいても日常 生活の中で感じられます。例えば、動画配 信サービスを活用すれば、通学中や移動 中にも、ネイティブスピーカーによる英語 の会話を耳にすることができます。海外ド ラマには、日常表現が満載。シーンに合わ せて、どういう表現を使えばよいかも学 べてしまいます。  また、創価大学にはOUTPUTの経験を 積む場を学生に用意しています。まず学内 には、ワールドランゲージセンターにネイ ティブスピーカーと会話をする施設とし て、初心者用の『チットチャットクラブ』と 中・上級者向けの『イングリッシュ・フォー ラム』があり、すべての学生が活用できま す。短期留学などで海外にでて24時間英 語漬けになることで、さらなる英語上達に はなりますが、その準備は日本でできる のです。それを活用しないのはもったいな いですよ」 11 [ テーマ ] 語学教育 EDWIN ALOIAU INPUT 入力 出力 処理 PROCESS OUTPUT 1 2 3

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